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ろんはどこだろう
もうすぐ飛行機の中に入らなきゃいけないのに
ろんの姿は見つからない
こ「A!」
辺りをキョロキョロ見渡していたら、ろんの姿が見えた
『よかった…迷ったのかと思ったよ』
こ「ごめんごめん。…もう、行っちゃうんだな」
『うん。次会う時は英語ペラペラになってるよ』
こ「まじかぁ…僕も英語もっと頑張るわ」
『楽しみ〜』
こ「あんまり期待しないでよ」
こうやって直接話すこともできない
こ「わっ」
『ごめん。寂しい』
めいいっぱいの力でろんを抱きしめる
それに応えてろんも抱きしめてくれた
あぁ、なんでだろう
体がぽかぽかして
胸がきゅうううううってなって
幸せ
『ふふ。ありがとう!』
こ「…僕からも」
ほっぺと後頭部に手を置かれて
短く口と口が合わさる
『ばか』
こ「いいじゃん。また帰ってきたらしような」
『ばか!』
こ「顔真っ赤!」
と笑われる
こ「…愛してる」
いきなり耳元で真剣に言うから
もう心臓がいくつあっても足りない
『私だって、愛してるよ』
もう時間
叔母さんたちは先にもう飛行機に乗っている
『それじゃあ行ってくるね!』
こ「うん。行ってらっしゃい」
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作者名:しろ | 作成日時:2018年8月29日 22時