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引越しまで、あと2週間

私は1人でころんくんと行く所を決めていた

ころんくん曰く、どこでもいいと


好きなところに連れてってくれるらしい


これはさ、

勝手にデートって思っててもいいよね?

図書室でいろいろ買った雑誌を見ていた



る「あ、古川先輩だ〜」

『るぅとくん。久しぶりだね』

勉強会の後会ってなかった

る「何してるんですか?」

『ちょっと遠出するから、プランを考えてたの』

る「へぇ〜。どれも楽しそう」

『ほんと…』

この日が終わったら、全部お別れ



る「…古川先輩?」

『ん?』

る「相談ならいつでものりますからね」

目尻をふかれて、いつの間にか涙を流していたことがわかる

『えっ…やだな…』

だめだよ

泣いちゃだめって思ってるのに


どんどん溢れてきちゃって

『…ごめんね。』

ちょっと落ち着いてから、るぅとくんに謝る

る「無理に言わなくてもいいんですけど…」

そりゃ何事かと思うよね


『…あのね、2週間後…私、アメリカに引っ越すの』

る「えっ!?」

図書室なのに、大声になるるぅとくん

る「えっ…えっ…」

『…最後の思い出にって、ころんくん誘って遠出しようと思ってたの』

る「こ、ころちゃん…?」

『うん』









る「…あの、別に勘違いとかだったらごめんなさいなんですけど、もしかしてころちゃんの事好きだったりしますか?」

るぅとくんに言われて、自分でも顔が赤くなるのがわかる

る「…わお。」

『ちょっと下心ありで誘いました…』

る「どれくらいアメリカにいるんですか?えっ、そもそもそれころちゃん知ってるんですか?」

『就職する時はまた戻ると思うけど…。ころんくんにはまだ言ってないよ』

る「なんで言わないんですか」




『だって、どうせ言ったってほぼ会える確率はないじゃない。私は携帯も持ってないしころんくんだっていつか好きな人が出来て付き合って結婚するかもしれない。私は今の関係を維持したいの』

自立して帰ってきて、ころんくんと会って

結婚相手なんか紹介されたらたまったもんじゃない


こんなの、辛いだけ

『それなら、1人で勝手にいなくなっちゃえばいいなって。お願い。この事は二人だけの秘密にして?』


るぅとくんは悲しそうな顔をしながら

る「…分かりました」

と言ってくれた

本当に、わがままだと思う

る「もう、会えないってことですか」

『うん。会うつもりはないよ』

綺麗な思い出のまま、生きていればいい

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作者名:しろ | 作成日時:2018年8月29日 22時

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