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『…昨日はたくさん泣いちゃったな』

朝起きて、少し腫れている目を鏡で見る


冷たいタオルで冷やしながら朝の支度をする




いつものように電車に乗って

いつものように通学路を歩く



こ「あ、いた!」

私はその声にびくっと反応してしまう


こ「おはよう。」

隣までくるころんくん

『おはよう。』

私は今笑顔かな


『…あのね』


言ってしまおうか。


こ「ん?」


ころんくんの顔を見ると、言えなくなってしまう


『…なんでもないよ』

こ「えぇ」

『それより、ころんくんにお願いがあるの』

こ「なに?」









『あのね、○日に一緒に出かけたいなって』


引っ越す2日前


こ「○日?別にいいよ。予定に入れとくね」

『ありがとう』

こ「どこに行くの?」

『…ちょっと電車で遠くに行きたいなって』

こ「それなら、その前の日に遊んでどこか泊まる?また○日午前は遊んで午後に帰るとか」

『え?』

こ「あ、いや部屋は別々だよ!?その方が遠出ならいいかなって思うんだけど」

『確かにそうかも…でも、ころんくんはそれでいいの?』

こ「うん。全然大丈夫」

『じゃあ、そうしよっか。』

思い出作り

今から楽しみになってきた

ただ、その分

少しずつ君と離れる日に近づく

それはそれで、地獄のようだった

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作者名:しろ | 作成日時:2018年8月29日 22時

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