第2話 ページ4
ㅤお母さんは、家に家に居ることが少なくなった。居たとしても、ソファの上でごろんとテレビを見ているだけ。
私が帰ってきても、何も言わない。その癖、私が言うことを聞かないとすぐに叩いてくる。
ㅤお母さんの手が赤くなる度に、私の心臓が悲鳴を上げる。
それは、声にならない叫び
それは、声に出来ない叫び
ㅤ朝起きたら一人でごはん。行ってきますの声に、行ってらっしゃいの声は、無い。それを毎日繰り返すだけの、日々。
退屈で、こんな筈じゃ無かったのにっていつも思いながら繰り返し、繰り返し。
寂しいから泣くっていう技術は、もう私には残っていなかった。だから、幾ら寂しくても辛くても涙は流れなかった。
ㅤだから余計に、歯止めが効かなくなっていたんだろう。
けれどそんな時に、花音と出会った。
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シロ - 途中の話が自分の経験したことが書いてあったのでビックリしました!? とてもいい小説でした!!更新頑張ってください!!!! (2020年7月14日 21時) (レス) id: 7448d97b1b (このIDを非表示/違反報告)
東條渚**(プロフ) - アポロさん» 本当の小説みたいですか…凄く嬉しいです!続きが気になる終わりかたとストーリー展開を心掛けているので、そう仰って頂けると安生します!更新頑張りますね♪ (2019年2月6日 18時) (レス) id: e9bdd05770 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ - なんか本当の小説みたい...。 語彙力をどうか分けて下さい...。 とても続きが気になります...!更新頑張って下さいね♪ (2019年2月6日 18時) (レス) id: 89f365dd47 (このIDを非表示/違反報告)
東條渚**(プロフ) - 塩架さん» そんなそんな……私も、ラストに繋げられるように切ない描写を考えているので、そう仰って頂けると凄く嬉しいです!更新頑張ります! (2019年2月5日 19時) (レス) id: e9bdd05770 (このIDを非表示/違反報告)
塩架 - リアルと言うか見るたびに少し心が痛くなるぐらい文章が良くて尊敬します…(私の語彙力無)無理しない程度で更新頑張って下さい! (2019年2月5日 18時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東條渚** x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月3日 20時