取り敢えず ページ17
タケミチの学校を出る
電車に乗って駅を出てだんだんと人気が少なくなっていく、
昼間といっても平日で、学校や仕事で人は少ない。
ある商店街の路地裏に入る、
此処は入り組んでるし暗いしネコがいるから隠れるにはぴったり、
奥へ奥へと足を進める、
そして足を止める、
止めた先には廃倉庫の入り口の扉が見える
キィー
古く錆びついた扉は音を鳴らす
廃倉庫の中は至って普通、特に何もなくあるとするなら元々あった古い道具くらいだ。
が、今此処にはそんな質素な雰囲気はない
目線を前に向けると俺を中心に大勢の人間が整列している、
「「「「お疲れ様です!!!総長!!!!」」」」
此処は、浮世の "アジト" だ
______
『なんだ、全員集まってんの…、』
瑠依「氷秋、遅い。」
『忙しいんだ。で?要件ってなんだ、ウジナ』
俺は倉庫の奥に入るため集団の間を割って進む
俺が通ろうとするとみんな道を開けてくれる、楽々♪
奥にある意外と綺麗なドラム缶の上にヒョイっと座る
ウジン「電話でもいった通り待てない奴が出たの、」
『ふ〜ん、』
ウジン「氷秋、どうせわかってんでしょ?全部、」
『……ハッ、そりゃそうだろ?待てない無能は此処にはいないはずだ、目立つってこと自覚しろよ。』
氷秋はウジンの質問に思わず笑いが溢れる、
だがその顔は笑っているはずなのにどこか冷酷で熱を持たない。
『まさかバレてないとでも思ったのか?』
前髪で隠れている目は急に鋭利に光出す、
その場にいる全員に悪寒が走った
この時全隊員が満場一致する
この人に敵うはずがない、と
簡単なことだ、と
だってこの浮世の総長は
"全てわかってやっている"から
裏切り者でさえも活用してしまう、
どうしてこんな自由奔放な氷秋が総長の
浮世のバランスが崩れないのか、
簡単なことだ、
ただ、
ただ絶対に
"敵うはずがない"
それだけだ、
______
すみません、東リベキャラはもう少し待って〜
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作者名:じぇい | 作成日時:2021年12月4日 0時