退屈ー芥川龍之介 ページ30
人は誰しも一回ぐらいは不思議な体験はしてみたいと思うのではないか。
私は退屈な日々が嫌いで、何かを刺激があればいいなと思う日々。だが、退屈な日々がなくなった時、人は退屈が恋しくなる。
さて、これは私の体験した話だが。と、まるで怪談をするような始まりだが、実際こういう文章の始まりしか思い浮かばないのだ。
人は一体何を信じていきているのか、幽霊か、人間か、はたまた別の存在か
世界の音が聞きたくなくて、好きな曲を流してヘッドホンをする。音は自分の好きな曲。音量は周りの音が拾える程度で、好きな歌手の新作のCDを買って、その帰りのこと
「?」
肩を叩かれ、歩めていた足を止めた。そして後ろに振り返った。しかし、そこには誰も居なくて、私は前に向き直した。
ブーブーブーブーブーブー・・・。
トラックが私の一歩先で衝突事故を起こした。周りから事故に巻き込まれたのか、子供の泣き声と女性の悲鳴に男性の怒号などが聞こえてくる。
「また・・・。」
きっと、肩を叩かれていなかったら私はトラックに撥ねられていたのかもしれない。
私は昔から霊感がある訳でも、異様なモノが見える訳じゃなかった。
だが半年程前から【なにか】見えるようになった。その【なにか】とは、簡単に言えば、すること成すこと守護霊のようなものと似ているのだ。実際、守護霊がどんな事をするのか分からないが。
例えば、今まで階段から転びそうになった時、【なにか】が私の腕を掴んだ。誰かとぶつかってよろめいた時も【なにか】が私を支えてくれた。物を落とした時、【なにか】が私の肩を叩いて知らせてくれた。
最初はその場に居た近くの人がしてくれている、知らせてくれていると思ったが、それは誰も居ないところでもなるのだ。
最初はやはり怖かったが、慣れてしまえば怖くなくなるもので、私はそれを他人にい言う事もなく、その【なにか】に感謝しながら生きているのだ。
「・・・・・。」
私はこの場にいるのが嫌で、何もなかったフリをして立ち去った。
家に帰り、お母さんが昼のご飯を用意していた。
「おかえり」
「ただいま」
家族構成は父、母、自分の三人家族。家族の仲は決して悪い訳じゃない。
ただ、そこに家族愛があるのかどうかと聞かれたら、子供を育てるのは義務だからという感じで今まで育てているという感じだ。
「今日、お客さん来るから二階に行ってね」
「うん。」
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作者名:翼 | 作成日時:2016年6月25日 8時