桐皇のマネージャーは原澤監督の娘？！２

＊４６＊　朝練 ページ9

あの後、なんだかんだ言ってついて来てくれたアキラと一緒にコンビニへ寄った。


やっぱりアイスを食べるとホッとする。


貴女「アキラ、ありがとね」


何を今更、そう言ってそっぽを向いてしまった。


まぁそんなこんなで家まで送ってくれる優しさに甘えてしまう私も私だけど。


とにかくこんなことしてる場合じゃない。


今はバスケ部の為に動かないと。


貴女「明日からまた頑張ろう…」


インターハイはもうすぐなんだ、私事でバスケ部に迷惑をかけるわけにもいかない。


マネージャーがしっかりしてなくてどうするの。


頑張らなきゃ。


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そんなこんなで数日後。


貴女「おはようございます！」


いつものように体育館へと足を踏み入れた。


数日前の痛みはほとんど消え、歩くのに支障はなく走ると少し痛いくらい。


若松「おう。もう大丈夫か？」


同級生とあってか気にかけてくれる。


普段はうるさいけど何げに優しい。


桜井「あ、あ、スミマセンっ！おはようございます！」


最初のスミマセンはきっと、先日のことだろうな。


あれは私が悪かったから、後で良くんに謝らないように言っておこう。


ふと体育館を見回すとほとんどの部員が自主トレーニングをしていた。


個人技、ではないけれど個人プレーが主体な桐皇では部員同士の繋がりはあまりない。


お父さんもあれでいいと思ってるのかな…


そう思うと少し複雑な気分になった。


私はチームプレイ推奨派だからなぁ。


今吉「なんや、だったら直接言えばええやん」


何事もなかったかのようにサラッと言う今吉先輩は相変わらずの笑みを浮かべていた。


と言うか…


貴女「なんでわかったんですか？！」


やっぱり今吉先輩はサトリなんじゃないかな…


そう思ったことすら見透かされていたようで。


今吉「ちゃうちゃう、顔に出とんねん」


楽しそうにそう言うと、桃ちゃんが混ざってきた。


桃井「おはようございまーす、あれ？お取り込み中でした？」


桃ちゃんは今吉先輩と違った楽しそうな声をしていた。


貴女「いや、大丈夫だよ。おはよう」


それからいつものようにトレーニングメニューについて話していたらチャイムが鳴った。


その予鈴でみんなは自主錬をやめ朝のホームルームへと急いだ。

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