高麗国５ ページ8
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ﾄﾝ､ｶﾝ。
「何でっ」
ｶﾝ､ｶﾝ。
「俺がっ」
ﾄﾝ､ﾄﾝ､ｶﾝ。
「人ん家」
ﾄﾝｶﾝ､ﾄﾝｶﾝ。
「直さなきゃならねぇんだ」
ﾄﾝﾄﾝ､ｶﾝ。
「よっ！」
黒鋼は金槌を右手に家屋の壊れた屋根を修理していた。
「一泊させてもらったんだから当然でしょ―」
ファイは木の板を屋根の上に座る黒鋼に渡す。
「しかし、あの子供一人で住んでるとはな」
「ん―、お母さん亡くなったって言ってたね、春香ちゃん」
「で、いつまでここにいるつもりなんだ？」
「それはモコナ次第でしょ――」
「あ―、くそ―！なんであの白まんじゅうは、あの
とんかんとんかんと黒鋼は勢いよく木の板を打つ。
「あははは、春香ちゃんの案内で小狼君とサクラちゃんとモコナで偵察に行ったし、何か分かるといいねぇ」
「しかし、大丈夫なのか。あの姫、出歩かせて。しょっちゅう船漕いでるか寝てるかだぞ」
「足りないんだよ、
『…そうだ。だから、さくらは異世界を旅する私達に何も逆らわずついて来た』
血の付いた服は洗濯し、Aは春香に借りた服に着替えて戻ってきた。
Aにしては露出度が控えめな服装だが、胸元は大きく開いており谷間が見える。
「もう少しマシな服装はなかったのかよ」
『なんだ、黒はもう少し露出した方が好みだったのか？』
「そういう問題じゃねぇ！//」
「春香ちゃんってそんな服持ってたんだねぇ―」
『本来は胸元も閉じれるようだが、ボタンを留めると苦しくてな』
「あはは、そうなんだ―。ところで、Aちゃん怪我は大丈夫なの―？」
『ああ、大したことはない』
服で隠れて見えないが、Aの怪我は既に傷跡も残さず治っている。
魔術師と吸血鬼の
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作者名：秋姫 | 作成日時：2018年12月17日 12時
