『東京卍會 零番隊の隊長って実は有名人らしい。』 【東京卍リベンジャーズ】

■"EP.111 ページ15

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｢その霞四宮Aですが…
前も言いましたけど、現在の苗字は前薗です。
今のは旧姓になります｣



｢…うん…｣



｢霞四宮A…改めて前薗Aですが、前回君に言われてから僕も調べてみました｣












そう言って、資料をこちらに投げるナオト




あの後、ナオトに言われた言葉というのは、正直言うとAちゃんを批判したような言葉だった












｢前薗Aに関しての資料です。

家族構成、年齢、過去等の身元は全て不詳です。
辛うじて、稀咲鉄太の秘書との事で、名前のみ提示できた感じですね。｣



｢ナオトでさえも、尻尾を掴めてない感じ？｣



｢はい。
まず、データがありませんでした。

ここまで上手く隠れている人物は初めてですよ｣












そう言って、机の上にあったコーヒーを一口飲むナオト





それを横目で見ながら、ナオトが持ってきた資料に手を伸ばす。






確かに、年齢や住所、詳細欄は全て空白になっており、写真の所には稀咲の方を向いてるAちゃんらしき人物が写っていた。



今のAちゃんとは思えないよなぁ…






髪はあのボブ姿ではなく、胸まであるロング姿になっており金髪に近い色になっている。

何より首元に刺青が入ってる。




ピアスもいつも付けてるような、星やマシュマロのではなく、ドクロっぽい物に変わってる。








数十年で人はここまで変わるものなのだろうか



一体、Aちゃんに何があったのだろうか





分からないけど、言える事は一つ












｢ナオト、やっぱり俺、行かなきゃダメだ｣



｢……｣



｢Aちゃんの事もそうだけど、ドラケンくんが死刑囚になった理由も調べなきゃ。
それに…まだヒナを救えてない｣



｢…分かりました｣












そう言って立ち上がるナオト










｢信じていますよ、タケミチくん｣












そう言うナオトの手を握りながら俺は深く思った









何故、オレがヒナをふった事になっていたのか


何故、ヒナの現場に“半間”がいたのか


何故、ドラケンは死刑囚になったのか


何故、Aちゃんは変わってしまったのか





そして、稀咲は何者でなぜマイキーくんを恨むようになったのか







パズルにみたいに散らばった謎


全部繋げてぶっ壊してみせる！












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