『東京卍會 零番隊の隊長って実は有名人らしい。』 【東京卍リベンジャーズ】

■"EP.109 ページ13

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『っ…！』



「邪魔な虫は排除します
それが例え、東卍の幹部で女だとしても」



『っ…どけよ…！』



「あぁ、口には気を付けた方がいいと思いますよ」










稀咲がそう言った瞬間、首元に激痛が走った







つーっと何かが滴れ落ちていく感覚がし、生唾を飲む。


これは、きっとナイフだ。





多分、下手に動いたら深くいくやつだ。










「あの、場地圭介でしたっけ…？
随分、貴方に思入れがあるみたいで」



『は？』



「貴方の事を少し聞いたんですよ

そしたら、てめぇがAの事を語んなって
まぁ、そんな事で出禁になったのはちょっとバカだなって思いますけどね」










出禁…？


集会が出禁になったこと言ってんの？







いや、でも、圭ちゃんが言うには、マイキーを殴りかかろうとしてそれを止めようとした武藤殴って出禁になったって言ったけど…？







稀咲と圭ちゃん、言ってる事が食い違ってる…？






疑問に思い聞き返そうとした時だった


先に稀咲が口を開いた










「僕と組みませんか？」



『は…？』










こいつは何を言ってるんだ？






組む…？こいつと？







何を考えているのか分からない


ただ、言えることは一つだけ。










『誰がてめぇみたいな奴と組むかよ』










そう。


誰がてめぇみたいなクソ野郎と組むかよ

死んでもお断りじゃ！！











｢…僕と組めば色々好都合だと思いますよ
例えば…爽さんの件とか…｣












一呼吸おいた後、そう言う稀咲








その言葉を聞いた時、背筋が凍るような思いをした。



いや、凍るなんてものじゃない





自然と呼吸が荒くなった。




こいつ…何で知って…












『何言って…』



「誤魔化さなくても知ってますよ
東卍内部のことは、全て調べましたから
もちろん、貴方の過去の事もね」



『っ…』



｢返事はすぐじゃなくていいです｣












そこまで言うと、稀咲はやっと私から離れた。












『っ…』












意味が分からない



こいつはどこまで知ってるんだ…？












「じゃあ、また金曜日に」



『っ…』












そう言って笑いながら扉から出ていく稀咲を、私はただ見つめる事しか出来なかった。












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