ep.61 ページ12
海斗side…
あの人は本当は誰よりも素直で…優しくて真っ直ぐだから、感情が分からないって知った時にかなり衝撃を受けた。
それと同時に…何かが彼女を縛り付けているのではないかとも思った。
それを分かってくれたのがきっと…兄さんだったんだろう。
彼女は兄さんが大好きだった。
俺に楽しそうにいつも兄さんの話をして、どうしたらいいかとか…デートに誘いたいだとか、いつも色んな顔をして話していた。
本当は分かってた、彼女の表情が変わったのは兄さんの存在があったから
それを知って彼女のそばにいた。
でも…彼女は俺に、楽しいと笑ってくれた。
こんなに笑顔が素敵な人を…兄さんはなんで放っておけるんだろう。
俺もこんな…純粋で真っ直ぐな愛を受けてみたい
いつしかそんな風に思ったんだ。
俺にだけは…笑顔じゃなくたっていい
嬉しいことも悲しいことも、どんなことでもいい…
全部、聞かせてくれよ
「笑顔で本心を隠さないでください」
梨花「あ…」
癖になってしまっているのだろうか、でもそれを俺の前でしなくたっていいじゃないか
梨花「でも…何も、何も感じないはずなの！」
「大丈夫、俺に聞かせて？全部」
この人は、俺が…
梨花「本当は…怖いよ…！！！」
目から大粒の涙が零れ落ちた。
夕焼けに反射して、光る涙に目が奪われた。
「…っ！！」
それと同時に、体が勝手に動いて…
彼女を強く抱き締めていた…。
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セピ力(プロフ) - ステラさん» いつもありがとうございます！！嬉しい！新作もお願いします🥰 (2021年11月23日 21時) (
レス) id: 4dfc759775 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - なんかもう感動で泣きそうです…最高でしたァァァァァァ2人が結ばれて良かった！！一生応援したいです(ボロ泣き)次回作もめちゃくちゃ楽しみです！！ってかもう読みます！！！←落ち着け (2021年11月23日 0時) (レス) @page15 id: 3475edfef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セピ
| 作成日時：2021年11月6日 19時
