《作り直し》仕事の邪魔すんな。

配達物１２個目 ページ14

ーー赤Aside


血小板:「時雨お兄ちゃん！あそぼー！」

血小板達:「「あそぼー！！」」



クッソ。天使か。←

最初に俺を「時雨お兄ちゃん」と呼んだのは、画面の外のアンタもよく知る茶髪ロングヘアーの女の子だ。


アンタには言ってなかったが、俺は意外と子供好きだぜ？

別に幼児趣味があるわけじゃねぇ。

ヤンキーだってガキには甘くなるってもんだ。

純粋無垢な子供だからな。

たまにマセガキがいるが。




赤時雨:『おう。仕事あるからちょっとだけな』

血小板Ａ:「わーい！」

血小板Ｂ:「肩車してー」

血小板Ｃ:「鬼ごっこしよー」

血小板Ｄ:「かくれんぼはー？」




なんだっけな。しょうとくたいし？みたいな状況になってる。

あ？仕事の邪魔されんのは嫌だったんじゃないのかだって？

血小板達の邪気のない笑顔を大量に当てられてみろよ。

断れないぜ？マジで。


血小板達はスゲェよな。

細胞達が近寄りたがらない白血球に、恐れず笑顔で近づくんだもんな。

しかも「遊ぼう」のおねだり付き。

少なからず俺もよくおねだりされる。

肩車は俺の身長が高いのも相まって楽しいんだと。


流石に鬼ごっこは周りの迷惑になるかもだし、かくれんぼは全員見つけられる気がしない上に、隠れてる間に雑菌に見つかったら危ないので却下した。


というわけで、両脇に血小板。肩車でも血小板。

赤子をおんぶする用のベルトあるだろ？
アレにも血小板をいれておぶって完了。

そのままグルグル回転する！！！




血小板:「きゃーーー(≧∀≦)」

血小板Ａ:「もっとはやくーー！！(*^▽^*)」




お気に召したようだ。


その後も同じような事をして、遊びは終了した。

俺は仕事を再開して血小板と別れた。

ちゃっかりまた遊ぶ約束をさせられて。

別に良いんだけどな？WELCOMEだ。

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