午前零時 ページ1
「 もう、終わりにしましょう 」
「 やはり僕みたいな男は貴女に相応しくない 」
「 貴女と過ごす日々、とても楽しかったです 」
「 _雨降ってるので気を付けてください 」
ねぇ、待ってよ
私は、好きなの
ひとりで勝手に、終離にしないで
なんで_手が届かないの
ねぇ___
__________________
風の音に目が覚めた
マンションの一室、白と黒で整えられたインテリア
清潔感溢れる寝室の上で私は横になっていた
台風のような強い風に、外にある木が
ざわざわと揺らいでいた
まるで、私の心みたい。なんて。
上半身を起こし、周りを見てみると
普段はポーチにいれてるはずの散らかった化粧品
クシャクシャになったコート
充電のされていないスマートフォン
カレを想って少し贅沢した、ブランドの黄色のマフラー
そして私の服装は、これまた淡い黄色のトップスに
ロングスカート
傍から見たら空巣にでもあったのかと
思われても仕方がないこの部屋に私は
1人目頭に泣き跡を残して、また横になった
「 はぁ 」
何時間経っても出てくる言葉は溜息で
誰かが溜息をすると幸せが逃げると言っていたが
正直、寧ろ逃がしている気もしてくる
昨夜、日付が変わるか変わらないかの頃
私は愛していたカレに別れを告げられた
聞き間違えは無いかと記憶を辿っても蘇るのは、
引き止める際にさせてしまったカレの困った顔
あんな顔はさせたくなかったのに。
もっと隣にいたかった。
もっと話したかった。触れたかった。
もっとキスをしたかった。
もっと__愛されたかった。
いつの間にか、考えていく内に
脳内は " もっと " で埋められてしまっていた
カレの存在に今ひとつ気付いてしまい
何もする気が無くなってしまった私は
気晴らしにでも外に向かった
もちろん服はそのまま
カレに会いたかったのかもしれない
昨日をやり直したかったのかもしれない
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Touka(プロフ) - 堕天使さん» ありがとうございます!わざわざこちらまでコメ下さり本当に嬉しいです(; ;)(; ;)今後も素敵と思ってくださるように頑張ります!本当にありがとうございます!!!堕天使さん大好きです(; ;) (2019年3月22日 23時) (レス) id: 91a05ec412 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 改めて、新作おめでとうございます!曲を聴いてからもう一度読みに来ました、既に四回見ました。終離が読めなくて「?」ってなってたけど、ようやく合致してもっかい素敵!って思いました。!自分のペースで無理せず更新頑張ってね!待ってます! (2019年3月22日 20時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Touka | 作成日時:2019年3月22日 14時