歌い手の遊園地

幸せが続きますように ページ17

帰りの車内で疲れて眠ってしまった僕は、強引に肩を揺さぶった天月くんに起こされた
もう、東京に帰ってきたようで僕の見慣れた町が広がっていた
なんだか、日常に連れ戻されたようで名残惜しい気持ちでいっぱいだ
明日になったらみんな仕事に行ったり歌を歌ったりするのかな、もうこんな事はできないのかな？なんて思ってしまう


｢ひゃー、帰ってきましたね！｣

少し重い気分をふっきるように、明るく言ってみせるとなぜか坂田くんが爆笑しだした

｢まっ、まふどん、、ひゃーってなに？｣

笑いながらも喋る彼になぜだか僕も面白くなって、一緒になって笑った
2人して爆笑してるとそらるさんとうらたさんに変な目で見られた
失礼な！


｢今日は楽しかったねー！また遊ぼうね！！｣
笑いが収まった頃に坂田くんが話しかける



そうだ、僕はそのことで落ち込んでたんだった
でも笑ったせいでそんな不安はなくなって、遊ぼうって気持ちが出てきた


｢まふー、あほー、晩御飯の店決まったぞー！｣

そういえば晩御飯食べてないなー
晩御飯もみんなで食べるのか！！

｢うらさんんんん！！あほってなんだよ！あほって！！｣

坂田くんがいつものツッコミを入れると、坂田くんの近くが笑いに包まれる

｢だってお前あほやろー！｣
｢さかたんはあほやね｣
という返しまで来て坂田くんは悔しそうだけど、嬉しそうでもある
仲間がいる、ということが幸せなんだな

｢そらるさんー！僕達夏バテダイエットしてるけど大丈夫でしょうか？｣

｢ダイエットは明日からだ｣
僕が仲間のそらるさんに夏バテダイエットというと、最近僕達の口癖である言葉がでてくる

｢夏バテダイエット！？なんか楽しそうだね！｣
歌詞太郎さんはそういうけど、あなたはダイエットしちゃだめだ
｢ダイエットが必要なのは坂田ですよー！｣
天月くんが、坂田くんに聞こえるように話す
｢うるせー！気にしてるんだよ！｣
大声で叫ぶ坂田くんの声が聞こえたのか、まむくん、luzくんまで出てくる

｢あぁ、さかたんはダイエット必要だなー｣
｢まってまって、なんでそんなにいじられてんの？www｣
流れで言うluzくんと状況をつかめないまむくんは今まで車内でゲームをしていたようだ



この幸せが続きますように________

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