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本丸*28 ページ29

朝ごはんがもう少しで出来上がる、という所で
賑やかな足音が聞こえてきた。

なんとなく、誰だか分かる。
軽くて、複数の足音といったら彼らしかいないだろう。


「雪さんっ、おはようございます」

「おはようございます、前田藤四郎君。
朝から暗殺ご苦労様です。」


軽く右に避けながら、
もといた所に現れた前田藤四郎君に言う。


「三条派の者に襲われたと聞きましたが…
無事のようですね。」


安心したのか落胆したのかよく分からない口調で一期一振君が言った。
…いや、後者だろうけど。


「ほら、言ってきなよっ、鳴狐も」

「わ、わわ…えと、あのぅ……」


白くてふわふわな男の子と狐を肩に乗せた男の子が
周りから押しだされるように出てきた。

作業の手を止め、向き直って屈む。
暗殺では無いようだし、何の用だろうか。


「昨日は、虎さんが襲いかかっちゃって、ご、ごめんなさい」

「私も何の罪もない審神者殿にとびかかってしまい、申し訳ございません」


…そういえば、あったな。そんなこと。
抉られた腕は回復が異常なほど早くて
もう痛くもなんともなく、使えたから忘れかけていた。

それにしても早すぎる…ここ、もしかして異次元的なものなのだろうか。
技術大国日本だし、ありえなくもないだろう。


「あぁ、大丈夫。ここ特殊みたいでもう治りかけてるし気にしてないですよ。
むしろ、食事時じゃなかったらじゃんじゃんやってください。
ほら、前田藤四郎君は泣きそうな顔しないで。」


昨日のことを思い出してか泣きそうな前田藤四郎君の頭を撫でて、
作業に戻る。


「雪殿、作業中申し訳ないのですが、少しよろしいですか」


次は君かい。
もう燭台切光忠君に全て任せよ。


「燭台切光忠君、悪いですけどあとはお願いします」

「任せといてよ。」


頼もしい。
助かるなー、ほんと。


「それで?」


一期一振君と向き合う。
そうしてから言われたのは、少し意外なことだった。

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凛音 - 本当に面白いです!続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (12月4日 2時) (レス) @page39 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 続きが観たい! (2021年10月13日 21時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
蝶桜 - この神作品とても面白かったです。続編が気になります!ですが更新停止中ですけど大丈夫ですか?応援していますよ! (2020年11月24日 23時) (レス) id: 6ca4bff9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります。更新楽しみにしてます!! (2020年7月24日 20時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヤバい!めっちゃ面白い!続きが気になるので頑張ってください!あっ!無理せずにです!このお話の続きをゆっくり待ってます! (2019年3月26日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セレハ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年8月29日 0時

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