りんご型爆弾大事件【10話】 ページ19
―そんなのもう必要ないだろうが、なあ佐藤公平―
まさかと思うが、犯人がりんごジュースを指定したのって・・、
「もちろんわかってるさ。あなたは私がりんごジュースを半泣きで眺めているのを見て、私がりんごジュースを苦手だと誤解した。そして復讐の時には上手く利用しようと考えた訳です」
―ああ、ほぼ合ってるよ。確かに俺はお前をぎゃふんと言わせたかった。ただそれだけなんだ。たくさんの人に迷惑を掛けたのはわかってるよ。ちゃんと罪を償うよ―
「やっぱりあなたは大罪を犯せるような人じゃなかったんだ。だから俺も・・」
・・公平、あなた何を言うつもりです?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぎゃふん」
「???????????」
もはや私には公平が理解できません。
「だから寺岡さんは俺にぎゃふんと言って欲しかったんだろ?だから・・・・ぎゃふん」
いや、そう意味ではなかったと思うんですが・・。
―はははっ、お前面白いな―
犯人さんにはウケたらしい。
その後、寺岡は自ら出頭し、罪を認めた。まあ、爆発はさせていないし、そんなに重い罪にはならないだろう。
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作者名:商社へGO(しょーごしゃん) | 作成日時:2017年8月29日 19時