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magic...2 ページ3

__コンパートメントにはなんとも耐え難い空気が流れていた。
少女は、はぁと軽く二人に気付かれぬようにため息を吐き出した。


『私、ちょっと外出てくる』

そう言い残して、ハリーの静止する声も無視して扉をバタンと閉めた。
扉を閉める間際に聞こえたロンの言葉....戻ってこなくてもいいのにな

どうも頭から離れない。初対面で何を言うんだ!と憤慨してもいいかもしれない言葉だった。けれど、これは私が悪い。私が加減を知らないから。……やっぱり、人見知りだということを伝えておくべきだったか。


はぁとまた軽く息をつく。
こんなにため息ばかりじゃあ、良い運勢も逃げていくってどこかで聞いたことがあるな。
ということは、私にはその良い運というやつももうないってことか。

もうどうでもいいと、列車から身でも投げようかと思ったとき、背後から明るい声が聞こえてきた。


「やあ、お嬢さん」
「やあ、お嬢さん!」

お嬢さん、私のことではないだろうと思いながらも、振り返るとそっくりな顔が二つ目の前にあって驚きのけぞった。


「はっはは..!そんなに驚かなくてもいいじゃないか!」

『あ……、いや、その...』

「新入生か?」

「新入生だな」

『あ、は、はい……』

「おっと、ジョージ、まだ名前を言ってなかったな」

「俺はジョージ・ウィーズリー。こっちはフレッド。俺たち双子なんだぜ?驚いたろ?」

息がぴったりすぎて、言葉をはさむ暇さえ与えない。
なんなんだ、この人たちは。と思えば、ウィーズリーと言っていたか。__つまりはロンの兄貴ということになる。


『ロンの、お兄ちゃんたち……?』

「お、ロンを知っているのか?」

「そうだな、ロンは俺たちの弟だ!仲良くしてやってくれよ?」

これは、うんと頷いてもいいものなのだろうか。今しがた、私はロンに嫌われたかもしれないのに。


「なんだなんだ?どうした??」

「……なあ、お嬢さんは名前なんていうんだ?」

『...A。A・モントレ...です』

「Aか。いい名前だな」

フレッドか、ジョージか。見分けはつかないがどちらかが言ったのは確かだ。


「俺たちのことはしばらく見分けはつかないだろうが、どっちかの名前を呼べば、飛んでいくから」

「おい、フレッド。もう時間だぜ」

「嗚呼、そうだな。ジョージ。それじゃあ、失礼するぜ、お嬢さん__A」

耳元で名前を囁いて、二人は嵐のように去って行った。

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レネット(プロフ) - 更新待ってます (2021年6月15日 23時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 続きが気になる〜!!面白いです!頑張ってくださいね!! (2020年11月7日 16時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャラルー☆ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月13日 17時

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