年の差兄弟。【ars】 part4 (ページ22)

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和也side ページ22

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雅「…そう。でね？翔ちゃんは和を待ってたんだって。」

智「捨てちゃったのは、そこまでしても和に気を引きたかったんだろうね。」

ここんとこ、たしかに毎日毎日残業で疲労が溜まっていた。

でもそんなこと理由にならないし、寂しい思いに気づいてあげられないなんてダメだよね…。

翔は泣き疲れて寝ちゃったみたいだから、明日俺から話してみる。

でもちょっと不安だな…

智「かーず？そんな暗い顔しないの。笑」

雅「翔ちゃんね？俺が話聞いてたとき、 “かずにぃにごめんなさいする”って言ってたよ。
その前に寝ちゃったけど。笑」

まだ若干気にしてる俺に明るく話す雅にぃが、かえって気持ちを楽にしてくれた。

智「これでひとまず解決かな。」

雅「じゃ、シャワー浴びてくる！

翔ちゃんは、お風呂朝でいいよね？」

智「うん。和、ここんとこあんまり寝てないでしょ？」

和「いや、やることが溜まっちゃってて…」

あんまり音立てないようにしても、この人にはすぐ気づかれる。笑

智「今日は？さすがに持ってきてないよね？」

和「うん。」

“じゃあ、あとはやっとくから～”って、

智にぃは2人の連絡帳と着替えを入れる袋を持って二階に上がっていった。

今日は2人の兄貴に甘えさせてもらおう。

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翌朝。

翔「にぃ…ごめんなさい。」

雅にぃから聞いていたとおり、朝起きてきてすぐに謝ってくれた翔。

後ろで見てる雅にぃも嬉しそう。

和「にぃもごめんね。…お風呂、一緒にはいる？」

翔「うんっ！」

平日はなかなか難しいから、次のお休みは目いっぱい遊んであげよう。と思いながら風呂場に向かった。