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24.誤算 ページ24

ルチル「鬼灯様の通っている大学の教育学部は有名なんですか?」

鬼灯「それほどでもないですよ」

ルチル「そうですか」

鬼灯「どうかしたんですか?」

ルチル「いや…鬼灯様が入学して以降、教育学部の倍率が上がってるんですよね。
特に女性の希望者数が年々増加傾向にあるんです」

鬼灯「ハンカチ王子でも入学したんですかね?」

ルチル「彼は…今プロ野球選手じゃなかったですか?」

鬼灯「全然見ませんけどね」

ルチル「まぁ、戦力外通告を受けた所で就職に困る事はありませんけどね」

鬼灯「すでに資格を持っていますからね」

ルチル「鬼灯様は教員免許取れそうですか?」

鬼灯「卒業論文も書きましたし、無事に卒業して免許をもらえそうです」

ルチル「良かったです。それなら白澤様とシンシャさんと一緒に卒業できそうですね」

鬼灯「後は白澤とシンシャさんの中学校にどうやって潜り込むかだけですね」

卒業を確信した鬼灯は大学に顔を出さず地獄の仕事に専念していた

だから鬼灯のいない間に大学で騒動があった事を誰も知らなかった

「加々知先輩進学しないんですか!?」

「だったら私大学やめようかな」

「え!?あの先輩いなくなっちゃうの?」

「じゃぁ他の大学に行く」

加々知として大学に通っていた鬼灯は入学当初から有名で

鬼灯目当てで教育学部の倍率が上がり

先輩はダブる目的でわざと単位を落とし

鬼灯会いたさから大学受験者が増加していた

鬼灯自身がその事に気づいていなかったため、地獄の住人は誰も気づくことが無かった

しかし、大学経営者達は加々知効果を痛いほど理解していた

「今加々知君に卒業されたら教育学部としても、大学としても大打撃だ」

「じゃぁ、特待生として無償で大学院進学なんてどうですか?」

『いいね〜。それ』

…と、言う事があり

閻魔「あれ?鬼灯君今日卒業式じゃなかったの?」

ルチル「お預けくらったらしいです」

閻魔「え?留年したの?」

ルチル「卒業は出来たんですが、無理矢理進学させられて教員免許もらえなかったらしいです」

閻魔「何それ!?そんな事ってあるの!?」

ルチル「どの大学も評判を気にしてますし、少子化もあって学部の定員割れは避けたいですからね。
鬼灯様はいい客寄せパンダになってたみたいです」

鬼灯「せめてマスコットキャラと言って下さい」

閻魔「鬼灯君がそんな事を口走るなんて相当ショックだったんだね」

ルチル「余裕こいてサボりだしたから足元をすくわれたんですよ」
2014.12.6

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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年10月20日 19時

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