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21.危機感 ページ21

閻魔「う〜ん…」

鬼灯「座敷童子がやっと浄玻璃鏡から離れたと思ったら、今度はあなたですか?」

鬼灯は真上にあげた金棒を閻魔の頭めがけて振り下ろす

閻魔「ゴフッ」

鬼灯「邪魔です。真面目に仕事をして下さい」

閻魔「鬼灯君は運動会の時の様子を見てないからそんな事が言えるんだよ。
あれは白澤君とシンシャちゃんの運命の出会いだったんだから」

鬼灯「でも、結局白澤はシンシャさんの名前も聞き出せていないじゃないですか」

閻魔「そうだけど…」

鬼灯「運動会以降関わることが無いんですよね」

閻魔「そう…だけど…」

鬼灯「だったらそう毎日覗いていたって、何も発展しませんよ。
それに、ルチルさんは小さいうちから仲良くなっても恋心に気づきにくいって言ってましたし」

閻魔「でも白澤君が医者を目指して私立の中学校に進学しちゃったら?
中学校が一緒だとしても、高校までは一緒になれないでしょ?
今のうちにちゃんと出会っておかないと、この先の望みは薄いよね?
もう小学校3年生だよ?同じ学校行けるのも後3〜6年しかないんだよ?」

鬼灯「それは…確かにまずいですね」

閻魔「鬼灯君が現世に行くことはあるけど、小中学生と関わることはないからね」

鬼灯「だったら非常勤でも、教師になれば良くないですか?」

閻魔「でも、教員免許がないからそれは出来ないんだよね」

鬼灯「だったら、意地でも教員免許を取ってみせますよ」
極楽満月
鬼灯「…と言う流れになったんです」

ルチル「転職?私は応援しますよ」

鬼灯「そこでルチルさんにお願いがあるんです」

ルチル「なんですか?私でよければ何でも聞きますよ?」

鬼灯「大学の受験勉強を手伝って欲しいんです。私は寺子屋しか卒業してないので」

ルチル「私も学校と言うものに通った事が無いですよ?それに漢字は苦手です」

鬼灯「漢字の活用率なら高校生の倍あるので大丈夫です。
歴史も実際に見てきてので自分の過去のように思い出せるのでいいんです。
だから理数系と英語を中心に教えて欲しいんです」

ルチル「それなら得意です。任せて下さい」

鬼灯「あと、私が大学に通っている間に補佐官の仕事をお願いしたいんですけど」

ルチル「pardon?」

鬼灯「聞こえないふりしない!!」

ルチル「ばれましたか。でも死んだばかりの私に任せていいんですか?」

鬼灯「私が一番信頼しているルチルさんだからお願いしたいんです」
2014.11.24

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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年10月20日 19時

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