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15.師弟関係 ページ15

シロ「桃太郎。白澤様の時より環境が良くなった?」

桃太郎「…なって…ないかもな」

只今皆で鬼灯とルチルが散らかした豆の片付けをしている

ルリオの飛び回る姿の速さは風の如く

柿助の地道に集める静かさは林の如く

シロの食い歩き侵略する様は火の如く

ルチル・鬼灯の動かざること山の如く

桃太郎「あんたらが働け!!」

ルチル「今は茶菓子を挟んで休憩中です。もうすぐ第二ラウンドなんで片づけなくていいですよ?」

桃太郎は持っていた箒を床に叩き付けた

桃太郎「掃除なんて放棄してやる」

鬼灯「箒なだけに?」

ルチル「ぷっ」

桃太郎「違いますよ!!ルチルさんも地味に笑わないで下さい!!逆に恥ずかしいです」

鬼灯「逆にも何も、最初っから見ていて恥ずかしいですよ?」

桃太郎「放っておいて下さいよ」

鬼灯「ほお」

ルチル「鬼灯様も、桃太郎さんが可愛いからってからかいすぎです。
そんなに欲しがっても家の嫁はあげませんよ?」

鬼灯「可愛いとも欲しいとも思ってませんが…嫁って何ですか?」

鬼灯は桃太郎を睨み付けて聞く

ルチル「掃除、洗濯、家事、裁縫、調法…どれも一生懸命頑張ってやってくれるんです。
でも、どれを取っても私の半人前もできていないんですよ。
もうその姿が無様すぎて笑えるんです。こんな楽しい生活手放したくないじゃないですか」

鬼灯は桃太郎の肩に手を置き「これからもルチルさんと一緒にいてあげて下さい」と同情するように言った

桃太郎「俺の存在価値って何?」

ルチル「姑にいびられる嫁」

桃太郎「こんな店辞めてやる!!」

桃太郎は泣きながら店を出ていった

柿助「桃太郎泣いてたな」

ルリオ「相当傷ついたんだろうな」

シロ「ルチル様?本当に桃太郎な何もできない役立たずなの?」

鬼灯「ルチルさんもそこまで言ってませんよ?」

ルチル「桃太郎さんは店のこと以外色々と頑張りすぎです。
それで日々漢方の知識を身に着けても、桃太郎印の薬を作るには勉強する時間がありません。
私は師弟関係と思っていないから、ルームシェアだと思って役割分担をしたいんですけどね」

シロ「じゃぁ桃太郎はなんでも出来るの?」

ルチル「出来ますよ。天才である私の足元には及びませんけどね」

ルリオ「そこだけは絶対に譲らないんだな」

ルチル「桃太郎さんを呼び戻してもらえませんか?
そんなんじゃお嫁に行かせられないから、これから嫁入り修行だって」

鬼灯「(桃太郎さんのウェディングドレス)…うえっ」
2014.11.19

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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年10月20日 19時

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