07.憤慨 鬼灯 ページ7
LINEでAさんが寝ると言うからすぐに電話をかけたのになかなか繋がらない
白澤とのスタンプの送り合いが続いていたから、電源ごと切ってしまったのだろうか?
まぁ、また明日でもいいだろう
とりあえずLINEには「おやすみなさい」とだけ送っておき、今夜も仕事で眠れない夜を過ごす
仕事をしていると真夜中に携帯が鳴る
それも、仕事用のピッチではなくスマホが鳴っており
液晶にはAさんの名前が表示されている
目の下にクマが出来ていたし、元から寝れない人なのだろうか?
そう思ってAさんの電話にでる
A『お腹にドサッてきたから、ウッってなって起きたら白澤が倒れてて!!』
突然話出すAさんの言っていることがわからないが
白澤がAさんの家に居る事の方がもっとわからない
鬼灯「そんなもん放っておけばいいです」
A『よくないです!!白澤が死んじゃう!!』
鬼灯「いっぺん死ねばいいんだ」
A『そんなのダメです!!鬼灯お願い…助けて…』
鬼灯「…わかりました。すぐに行きましょう。家はどの辺ですか?」
A『樹海の中の赤い屋根の家です』
樹海には住所がない
たとえあったとしても探し出すのは大変なんですけど
夜中だと言うのに火車さんや木霊さんが協力してくれたおかげで辿り着く事ができました
そこには
家の外で凍え、うずくまっているAさん
鬼灯「Aさん?」
A「あぁ…鬼灯…良かった…」
鬼灯「白澤は?」
A「家の中に居ます。早く助けてあげて下さい」
家の外で怯えているAさんと
家の中で幸せそうに床で眠る白澤
お前のせいで…私が…Aさんがどんな思いをしたか
怒りを抑えきれずに白澤に殴る蹴るの暴行を加える
白澤「うっ…」
鬼灯「やっと起きたか。早く帰るぞ」
白澤「痛い…なんでお前が居るんだよ?…はっ!!Aちゃんは?」
鬼灯「外に居ます。お前が倒れたせいでこの寒空の中何時間も」
白澤は私によってボコボコにされた体で家の外へと走っていく
白澤「Aちゃんごめんね?よかったらこれ使って?」
白澤が差し出す白衣をAさんは乱暴に奪い取る
Aさんが素手で握った白衣が、酸でもかけたかのように泡を立てて融けていく
A「殺されたいのか?二度と私に関わるな!!」
目を真っ赤にして
声を震わせているが
Aさんは白澤に怒ってるんじゃない
本当は悲しいのに
彼女には泣く事すら許されていないんだ
2014.9.9
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年8月31日 7時