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05.挨拶 ページ5

白澤『Aちゃんは今までどんな毒薬を食べてきたの?』

A『ヒヨス・ベラドンナ・リコリス・スズラン…一通りですね』

白澤『どれも綺麗な花なんだけどね』

鬼灯『綺麗な花には毒がある』

白澤『それを言うなら"綺麗な薔薇には棘がある"だろ?』

鬼灯『私は蔵馬ではありません。飛影はそんなこと言わない』

白澤『荒らすな!!って言うかなんでこいつがLINEやってるんだよ!?
お前ガラケーだっただろ?』

鬼灯『あれは仕事用のピッチです。
お前こそ爺のくせにスマホとか使えたのか?』

白澤『余裕で使いこなせてるよ』

その後怒りや罵倒のスタンプが双方から大量に送られくる

白澤『なんでこいつとグループ登録されなきゃいけないんだよ!?』

A『あの…私が招待しました。
質問が二重になると悪いと思って…
ごめんなさい…』

白澤『謝ることないよ。僕こそ怒ってごめんね?』

鬼灯『お前はもっと謝れ』

そこから再び始まるスタンプの嵐

白澤も鬼灯も知り合いみたいだったし、一緒にいたから仲がいいと思ってたんだけど…

どっちも引かないし仲が悪いのかな?

完全に蚊帳の外となってしまった私はどうすればいいのだろうか?

A『また明日色々と聞いてもいいですか?
今日は眠たいので失礼します。
おやすみなさい』

スタンプのやり取りがピタリと止まり携帯が鳴らなくなる

携帯に人の電話番号を登録したのは初めてだった

まさか自分がLINEで誰かとやり取りをするとは思わなかった

いつも通り、鳴らないのが当たり前の携帯となるとどこか寂しさを感じた

喧嘩でも、する相手がいるだけ二人は幸せだよ

喧嘩するほど仲がいいって言うのはきっとこういう事を言うんだろうな

そんなことを思っていると携帯の液晶に初めて見る画面と白澤の名前

なにこれ?

着信?

どうやって出るの?

なに話せばいいの?

初体験のことに動揺しながらも電話に出てみる

白澤『Aちゃん?』

A「はい」

白澤『やっと繋がった。
今日は何の役にも立てなくてごめんね?』

A「そんなことないです。
私こそ迷惑をかけてしまってごめんなさい」

白澤『Aちゃんのためなら迷惑だなんて思ってないし、なんだってするから。
夜更かししないでちゃんと寝るんだよ?』

A「ありがとうございます」

白澤『じゃぁおやすみなさい』

A「おやすみなさい」

寝る前の挨拶なんて何百年振りだろうか?

「おやすみなさい」と自分の中で繰り返す
2014.9.8

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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