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35.見解 ページ35

悪い事をしてきたつもりはない

治って喜んでくれた人たちがいたから

でもそれは最終的な結果であって

そこに至るまでの経過を考えれば

A「私は間違ってたのかなぁ〜?」

所詮私のエゴに過ぎなかったのだろうか?

それにしても、牢屋での生活は悲しい

A「金魚草もいない生活なんて久しぶり。やばい。独り言が激しくて病んでるみたい」

「お前は十分病んでるぞ。外出許可が出た」

A「なんで?」

つれない看守は私の質問を無視して私を外に連れて行く

外では鬼灯が待っていた

A「なんで?」

鬼灯「質問は後です。すぐに病院に来て下さい」

病院につくと個室のベッドに白澤が寝ていた

鬼灯「治療薬の無い感染症にかかったらしいです。治せますか?」

A「それなら治したことがあるよ。けど…」

なんでこんなに弱っている?

進行が速いのか?

感染症に無い症状が出ているのはなんで?

A「なんで免疫力がここまで落ちている?」

鬼灯「Aさんに近づきたくて、毒を摂取していたそうです」

A「まだやってたのか?」

これは治せたとしても…

鬼灯「治ればAさんも冤罪証明が出来て解放されるんです。
Aさんの治療法を認めてもらえるチャンスなんですよ?」

A「治せるけど…蓄積している毒の副作用で死ぬよ。
それは私には治せない。鬼灯の方法で解毒できない?」

鬼灯「ここまで体力がないとAさんほど上手くはいかないでしょう」

私は摂取量が多すぎたからまだ解毒に行けないのも納得できるけど

たかが1〜2年程度で私より酷くなるのか?

短期間にどれほど無理をしてきたんだ?

A「私が白澤に会わなければ…こんな事には…」

白澤「Aちゃんが悲しまないでよ。僕が好きで勝手にやった事なんだから」

自分を犠牲にしてでも私の事を思ってくれていた人を

私は見向きもしなかった、気にも留めなかった、突き放していた

その方がいいと思っていたのに

その選択が仇となってしまった

白澤「大丈夫。治療が終わった後には元気なふりが出来るから」

A「でも…」

元気なわけがない…私のせいで

白澤「Aちゃんの潔白が証明できたらさ。僕とあの家で一緒に暮らそう?
それが僕を仲間外れにしてきたAちゃんへの罰ね」
2014.10.14

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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