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34.覚悟 鬼灯 ページ34

桃太郎「鬼灯様!!白澤様がおかしいんです!!」

鬼灯「今はAさんの事で忙しいんです。どうせ二日酔いでつぶれてるだけでしょう」

桃太郎「治療薬の無い感染症にかかったって言うんです」

鬼灯「…は?」

桃太郎「すごく辛そうで…白澤様死んじゃうんですか?」

鬼灯「とりあえず病院に連れて行きましょうか」
病院
「神獣でも病にかかるとは」

「治療方法は無いぞ?」

「例えあったとしても、大分衰弱している。体力がないし無理なんじゃ…」

あの世の神や妖怪専門の医療スタッフ達で話し合いが行われる

白澤や桃太郎さんには辛い現実だと言う事で、私が参加しているが…

治そうと言う意欲のある奴は一人もいないのか?

鬼灯「何もしないうちから諦めてどうするんですか?
彼を治せる人が今地獄にいるじゃないですか?」

「奴は裁判中だぞ?」

「危険を冒すことは無いだろう」

「白澤様には申し訳ないが…」

鬼灯「では、このまま中国のありがたい神獣を見殺せと?」

少し大声で言うと、誰も何も言わなくなった

鬼灯「Aさんに白澤の治療をさせて下さい」

誰にも否定はさせない。邪魔はさせない

白澤「僕はAちゃんの所に通うらしい。ありがとう」

鬼灯「お前に礼を言われると虫唾が走る」

白澤「それでも鬼灯のおかげだからさ」

笑って見せる声に、目に力がない

身体をはって、命を懸けて

鬼灯「どこまで馬鹿なんだか」

白澤「Aちゃんに看病してもらえるんだから後悔はないよ。
僕は呪われたお姫様に世界でただ一人、愛し、愛される存在になるんだから」

鬼灯「どこまでもめでたい奴め」

Aさんの孤独を知ったつもりで

Aさんの存在自体を"異常"と認識し、変えようとすることしかできなかった

私自身が変わろうする努力が出来なかったんだ

私は白澤のように、命を懸けてAさんと向き合う覚悟が出来なかったんだ

だから白澤の覚悟を無駄にはしない

鬼灯「必ず治せよ?」

白澤「…頑張るよ」
2014.10.14

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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