31.大嫌い ページ31
白澤「ほら。ゴホッ…僕は死なない。だから…」
ムセてるくせに何を強がっているんだこいつは?
そして何をしてくれたんだ?
A「…離れて…もう嫌だ」
白澤「今のままじゃどう頑張ったって無理だよ?
前に僕が感情のコントロールが出来ない原因は2つあるって言ったの覚えてる?」
A「覚えてる」
白澤「何かわかった?」
A「…」
白澤「わからないんでしょ?」
A「…うるさい」
白澤「1つ目の原因はAちゃんが自分自身を怖がって嫌ってるからだよ。
2つ目の原因は他の人との関わりが少なすぎるからなんだけど。
自分の事が嫌いな人に、自分の事を好きになってもらえると思う?
無理でしょ?できないでしょ?だから他人との間に壁を作ってしまう」
A「だから何?そんなのが出来なくても治せる」
白澤「今だって無理してるのに?皆には本当の事…鬼灯には話してないんでしょ?」
A「できるわけない。私が治るように協力してくれてるんだし、私が頼んだ事だから」
白澤「本当の事は言わないと伝わらないよ?あいつ相当鈍いし気付いてないよ?」
A「私がそれでいいと思ってるんだから、知らなくていい。
ここまで頑張ってきたんだから、最後まで、治るまで続けてやる」
白澤「そう…。じゃぁ、今までの二人の努力もあるからやめろとは言わない。
僕にも協力させてくれないかな?今までの事は本当に悪いと思ってるんだから」
本当の事を知っている白澤と関わったら何かが変わるのだろうか?
♪〜
突然携帯電話が鳴る
この着信音は治療した人達
A「大切な人達だから…電話出ていい?」
白澤「ごめん」
白澤は意外にも、あっさりと手を離してくれた
電話の相手は昨日家に来た人だった
A「はい」
『昨日話をした人が、早速
住所を教えたので、もしかしたら突然お邪魔するかもしれません』
A「そうですか。いいですよ。わざわざ電話ありがとうございます。
…お客さんが来るから帰るよ」
白澤「Aちゃん!?」
A「…とりあえず、白澤の事は考えとくよ」
2014.10.14
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時:2014年8月31日 7時