【鬼灯の冷徹】猛毒少女【白澤】完結

28.変化 ページ28

A「私痩せた？」

家に戻って金魚草に尋ねると、金魚草は身体を前後に揺らした

じゃぁ頬をへこませていたのは、私が痩せたのを伝えようとしてくれていたのか

A「小顔効果？」

金魚草は身体を斜めに倒す

A「…え？病的？心配するレベル？」

金魚草はまたもや身体を前後に揺らす

確かに食べる量は減っているが…久しぶりに体重計に乗ってみる

A「大丈夫。45kgはあるって」

自信を持って体重計に乗ってみたが

A「さっ…さんじゅう…きゅ…は…はち!!?」

馬鹿な…確かに身長は平均より低い方だ…でも38kgって

A「まだ…服着てるんですけど…」

もう服を脱いで体重計に乗る勇気がない

お風呂に入っているが、あばら骨は出ていなかったはず

なんとなく腕の皮をつかんで引っ張ってみる

A「結構伸びるんですけど…」

これって皆に会ったら心配かけるかな？

A「ねぇねぇ!!外出用の黒いつなぎとガスマスクつければごまかせるかな!?」

金魚草はゆっくりと身体を斜めに倒している

悩んでいるんだろうな

A「服の中にタオルとか詰めるから!!」

そう言うと金魚草はしぶしぶ前に1回身体を倒した
桃源郷
桃太郎「白澤様痩せました？」

白澤「そう？イケメンになった？」

桃太郎「その自信はどこから湧いてくるんですか？」

白澤「肉体改造計画進行中だから」

桃太郎「はいはい」

自分で話題をふっておいて扱いが雑

桃タロー君はさっきから携帯電話を覗いている

Aちゃんとやり取りをしているのだろうか？

桃太郎「明日おとぎ人と地獄で会うんです。お店を抜けてもいいですか？」

白澤「そうなの？いいよ。行ってらっしゃい」

その後鬼灯から、明日は急用が入ったから店に薬を取りに来れないと連絡があった

これって絶対に怪しいよね？

また僕を仲間はずれにしてAちゃんと会おうとしてるよね？

Aちゃんが来るなら…

待ち伏せしてでも、強引に会ってやる
2014.10.14

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