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27.約束 ページ27

今までいくつの金魚草を枯らしてきただろう

殺してきたのだろう

愛着の湧いた金魚草を捨てる事は出来ず、家の裏山にお墓を作った

A「君が最後になってしまったね」

最後の金魚草との共同生活

今では3ヶ月以上枯れなくなった

その間も鬼灯や桃太郎様とメールやLINEでやり取りをしている

A『今家の中にいる金魚草が最後になってしまいました』

鬼灯『なら、また地獄に来てください。新しいのを渡します』

桃太郎『Aさんが地獄に来るのは半年ぶりですね。僕も久しぶりに会いたいです』

鬼灯『芥子さんもAさんに会いたいと言っていました』

A『芥子さん?』

鬼灯『カチカチ山のうさぎどんです』

A『おぉ〜!!すごい!!是非お会いしたいです!!』

鬼灯『なら良かったです。いつにしますか?』

A『いつでも大丈夫です』

鬼灯『では明日と言う事で』

A『了解』

桃太郎『はい。また地獄に遊びに行きます』

A「聞いて?金魚草をもらいに、明日地獄に行くことになったんだ。
桃太郎様にもまた会えるし、カチカチ山のうさぎどんに会えるんだって!!
物語の主人公にまた会えるとか…どうしよう…すっごい緊張してきた…」

最近私は金魚草に話しかける事が多くなっていた

金魚草は私の話を聞いているのか、私が話し終わると頬を吸ってへこませていた

A「え?何その顔?」

金魚草は頬をペコッペコッとへこませ続ける

A「私がはしゃぎ過ぎて辛くなった?」

金魚草は身体を左右に揺らし、ヒレを必死に動かしている

否定しているのだろうか?

A「わからないなぁ〜」

金魚草と対面して考えていると、インターホンが鳴る

急いでガスマスクを付けて対応する

A「はい」

菲沃斯(ひよす)さん以前はありがとうございました」

来客は治療した人だった

A「いえいえ。その後調子はどうですか?」

「とてもいいです」

A「それは良かった」

「それで、同じ病気の人に菲沃斯さんの事をお教えしたいんですけど…いいですか?」

A「治療は辛いですよ?」

「伝えてあります。それでもいいそうです」

A「なら、喜んで協力させてください」

「ありがとうございます。彼も喜ぶと思います。あと…菲沃斯さん痩せましたか?」

A「…え?」
2014.10.14

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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