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16.…様? 桃太郎 ページ16

白澤「Aちゃ〜ん…は?あれ?さっきまでここに立ってたよね?
僕の発表聞いてくれてたよね?なのに何でいないの!?」

桃太郎「また来るって言ってどこかに行っちゃいましたよ」

白澤「ふぅ〜ん…じゃぁまぁいいや。Aちゃんは僕の研究に対して何か言ってた?」

桃太郎「"救いようのない馬鹿だ""目障りで大嫌い"って言ってました」

白澤「うぅ〜ん…まだ時間はかかるかな?」

桃太郎「白澤様は…」

A「桃太郎様!!この色紙にサイン下さい!!」

俺と白澤様の話に割って入ってきたAさんは

俺と白澤様の師弟関係まで引き裂こうとしていた

白澤「桃太郎…様?」

口角は上がっているのにひきつる頬

見下している中にも劣等感を含んだ怒りが込められていて

初めて見る白澤様のゲス顔を前に

俺は今動揺を隠せないでいる

A「日本の英雄にガン飛ばすのやめてくれる?ただの神獣のくせに」

白澤「ただの神獣とは酷いなぁ〜僕は列記とした…」

鬼灯「日本(うち)日本(うち)中国(よそ)中国(よそ)

白澤「お前に言われるとすごく腹が立つんだけど」

鬼灯「悔しかったら今ここで鬼退治してみればいい」

白澤「いいよ。僕の研究の成果を見せてやる」

鬼灯「やれるもんならやってみろ」

白澤様が鬼灯様に近づくよりも早く

Aさんが白澤様に向かい合うようにして立つ

A「シーッ」

Aさんが白澤様の唇に人差し指を当てる仕草は可愛らしかった

白澤様は頬を赤く染めたかと思うと、白目を向いて床に倒れ込む

桃太郎「え!?何があったんですか?」

A「白澤も鬼灯も感情的になりすぎだよ?
この減らず口が。何でも冗談で済まされると思うなよ?」

鬼灯「…すみませんでした」

A「謝らなくていいから…白澤をどこかに寝かしつけてくれるかな?」

この時鬼灯様は珍しく舌打ちもせず、倒れた白澤様を待合室のソファーに運んだ

桃太郎「白澤様は大丈夫なんですか?」

A「神経が痺れて動けないだけだから、30分もすれば動けるようになります」

桃太郎「いったい何をしたんですか?」

A「簡単に言えば毒を盛っただけです」

桃太郎「いつ?どうやって?」

A「それよりもサインを下さいよ」

差し出されたサイン色紙とサインペン

Aさんが素手で持っているサインペンが泡を立てて融けていた
2014.9.27

17.語る眼 桃太郎→←15.どっかの馬鹿



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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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