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15.どっかの馬鹿 ページ15

桃太郎「なっ…なんなんですか!?あのガスマスクの怪しい人は!?」

鬼灯「彼女がAさんです」

桃太郎「はぁ!!?」

鬼灯「説明するよりも会った方がわかりやすかったでしょ?」

桃太郎「例え説明を聞いていたとしても、同じリアクションをしていたかもしれません」

鬼灯「でしょ?…Aさんお久しぶりです」

鬼灯様はA様に近づき右手を差し出すが

A「ん?あぁ。鬼灯か。じゃぁね」

その手を避けて会場に入ろうとする

鬼灯様はすかさずA様の手を取り引き止めるが

A「気安く触るな!?」

A様は鬼灯様の手を振り払う

桃太郎「さっき警備員さんに手を引かれて来ましたよね?」

A「うっ…うるさいなぁ!!…と言うか君は誰?」

桃太郎「俺は桃太郎です」

A「桃太郎って本当にいたの?」

桃太郎「はい」

A「あの…もしよかったら…サイン頂けませんか?///」

鬼灯・桃太郎「は?」

A「おとぎ話の主人公に会うのとか初めてで。
それに1人と2匹と1羽で鬼退治とか、斬新だし怖いもの知らずだって小太郎が褒めてました」

鬼灯「小太郎?」

A「あ゛ぁ゛〜。こんな事ならサイン色紙買ってこればよかった」

桃太郎「いやいや。俺からしたら白澤様と鬼灯様を邪険に扱うA様の方がすごいですよ」

A「様なんて恐れ多いです!!普通に名前で呼んで下さい」

桃太郎「じゃぁAさんで」

A「はい///」

鬼灯「そんな話してていいんですか?もうすぐ始まりますよ」

鬼灯様が何やらイライラしているが、これは気付かないフリをした方がいいだろうか?

会場に入るとAさんは席につかず、後ろの方で立って白澤様の発表を聞いている

桃太郎「Aさんも俺らと一緒に聞きませんか?」

A「いえ。遠慮しておきます」

桃太郎「でも…」

鬼灯「桃太郎さん Aさんを無理に誘ってはいけません」

A「鬼灯はどっかの馬鹿と違って学習能力があるからいいね」

白澤『…よって毒薬単体に対する耐性は得られても、毒薬同士が人の体内で共存していくことは極めて困難で…』

鬼灯「どっかの馬鹿はAさんの為に必死みたいですよ?」

A「誰で研究したんだか…救いようのない馬鹿だな」

鬼灯「Aさんは…嬉しいんですか?悲しいんですか?」

A「自分の事よりも人の心配なんかして…目障りで大嫌いだよ」
2014.9.18

16.…様? 桃太郎→←14.再会



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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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