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14.再会 ページ14

鬼灯「おや?桃太郎さんは一人ですか?」

桃太郎「はい。白澤様は徹夜で開場を待ってましたから」

鬼灯「わかりやすい奴め」

桃太郎「菲沃斯(ひよす)様はお二人の何なんですか?」

鬼灯「前回の研究会で知り合ったAさんと言う人かもしれないんです」

桃太郎「どんな人なんですか?」

鬼灯「説明するよりも会った方がわかりやすいと思います。
それよりも…奴は何をしてるんですか?」

白澤「名簿に名前を記入してね。お弁当が欲しい人は500円前払いで」

桃太郎「Aちゃんを見つけ出すとか言って受付をしてます」

鬼灯「あいつ1番に発表するのにあんな事してていいのか?」

桃太郎「俺も言ったんですけど、聞かないんですよ」

鬼灯「ただでさえ前回の発表は残念極まりなかったと言うのに。
何よりも、こんな目立つ所で待ち伏せされたら…」

鬼灯・A『出るものも出られないじゃないか』

A「おい白澤…なんでお前がそんな所にいるんだ?」

長居したくないけど、お前らが興味あることを研究してるから

聞きたいと思って早く来てみればこのざまだ

見ろ

怪しい格好で、柱に隠れてお前を睨みつけている私を

「ちょっといいですか?」

ほら

警備員に通報されたじゃないか

潔白を証明するのは難しい

ならば、困っている人を演出するまで

A「あぁ。良かった。今日の研究会の会場はどこですか?
分からないし、誰にも聞けずに困ってたんですよ」

「でしたら…こちらです」

御親切な警備員は私の腕をつかんで受付まで連れてきてくれた

余計な事しやがって…

白澤「Aちゃん!!会いたかったよ」

こんな恥ずかしい再会はないし

いきなり抱きつこうとする白澤もありえない

A「私は会いたくなかった」

飛びかかってきた白澤を避け、名簿に名前を記入する

A「会いたくなかったのに…」

白澤「Aちゃん…まだ怒ってるの?」

A「もちろん。忘れてしまいたかったのに…」

白澤「どうしたの?」

A「どうしてお前らは忘れてくれなかったんだ?お前らの研究は…」

「白澤様!!早く準備して下さい!!」

白澤「えぇ〜!?感動の再会だったのに!?」

白澤は関係者に引きずられて行く

研究の成果は出ていない

証明されていない

だからにわかに沸く期待にすがりついてはいけない

でも…

お前らの研究は私のためなんだろ?

A「発表。楽しみにしてるよ」
2014.9.18

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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