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13.偽名 鬼灯 ページ13

白澤「今度あの世東洋医学合同研究会があるんだけど、桃タロー君も行く?」

桃太郎「行ってみたいです。白澤様も行くんですか?」

白澤「もちろん。僕は発表する側だからね」

桃太郎「毎晩遊んでたのに研究とかしてたんですか?」

白澤「もちろんだよ。今回の研究テーマは」

白澤・鬼灯『複数の毒薬の多量摂取による耐性と共存』

白澤「!!?なんでお前が知ってるんだよ!?」

鬼灯「研究会の事前配布資料が届いたから持って来てやったんだ。有難く受け取れ」

白澤「お前からもらうぐらいならそんなのいらないよ」

桃太郎「じゃあ僕がもらいます」

鬼灯「どうぞ」

桃太郎「鬼灯様も発表するんですか?」

鬼灯「はい。私は『蓄積する毒物の解毒方法と副作用』についてです」

桃太郎「二人とも毒についての研究なんですね」

白澤「まぁね。ところでお前は解毒できたのか?」

鬼灯「Aさんに会えてないので何とも言えませんが…。お前は耐性はついたのか?」

白澤「僕もAちゃんに会えてないからね」

鬼灯「ストーカーみたいに会いに行ってたんじゃないのか?」

白澤「ほとぼりが冷めたらと思ってたんだけど…
家に行ったらもぬけの空で、庭にはAちゃんのお墓らしきものがあったんだ。
縁起でもないし、あれ以降Aちゃんには会えてないよ」

桃太郎「研究テーマって毎回決まってるんですか?」

白澤「ううん。自分達がやりたい事でやってるよ。たまたまテーマが被る事があるけどね」

桃太郎「じゃぁ今回は毒が多いんですか?」

白澤「え?まだ他にも毒について研究してる人がいたの?」

桃太郎「はい。この『毒の免疫力低下による不治の病の治療法』って」

白澤「誰が発表するの?これ?」

桃太郎「これはなんて読むんですか?」

白澤「あぁ。これは…」

白澤・鬼灯『菲沃斯(ひよす)

白澤「あれ?…これって…もしかして…」

鬼灯「今まで研究会に"菲沃斯"と言う人物は参加していませんでした。
今回が初めての参加で誰もその正体を知らないらしいです。
東洋医学に興味があり、毒薬に詳しい人物と言ったら…」

白澤「Aちゃん?…よかった…また会えるんだ…」

その場に泣き崩れる駄獣を情けないと思ったが

苦しむほど後悔してきたのかと思うと、少し同情してしまった
2014.9.15

14.再会→←12.治療不可



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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 毒姫 , 白澤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月31日 7時

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