『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂 】２

・ ページ17

『や、あの、旦那、』



「…あ？」



『っ、ごめんなさ』



　ダンッ、と顔の横に手が付かれ無意識に肩が跳ねる。なぜ怒っているか分からないし、びっくりするし、視線が怖いしで汗が止まらない。必死に謝ろうとする顎を掴まれて上に向かされた。



『うっ、っんぅ？！』



　唇に伝わる柔らかい感触、目を見開けば旦那の顔がすごく近い。角度を変え何度も押し付けられ、息ができない。顎を掴んでいる方の袖にしがみつきもう片方の手で旦那の胸を押した。



　そんな私の抵抗なぞ、あの白夜叉には痛くも痒くもなく、私の唇を割って舌が入ってくる。ぐちゃ、と水音が響き周知を煽ってきた。



『は、ンっ、』



　息を吸うことも許されなくて、なんで怒っているのかもまだ分からなくて、頭が真っ白になって、ぐちゃぐちゃで涙が出た。ぎゅう、と反射的に服を掴むとぴくり、と旦那の眉が動いた。



「！、…っは、わり、A…」



　唇と掴まれていた手が話されてぺたん、と座り込む私。いつもの旦那の表情に戻って涙が止まらなくなってしまった。



『っひく、も、ばかぁ…なんっ、でおこってるか、わがんな゛いしっ、』



「！？、す、すまねぇ、…ごめん、ごめんA、」



　泣きじゃくる私にギョッとして頬を伝う涙を親指の腹で優しく拭いながら謝り続ける旦那。くるじかったっのに、やめてぐんな゛いしっ、と旦那の胸を叩くと、また弱々しい謝罪が上から降ってきて抱きしめ背中をさすられ、何度も謝られる。



　扉が開いていて、数分経ってやっと泣き止んだ私を抱き抱え、家まで運んでくれた。途中で眠くなって眠ってしまった私を旦那は布団に寝かせ、またひとつ謝って帰って行った。



優しくない口付けと裏腹に旦那の舌は甘ったるいいちごの味がした





「……やっちまった、」
　




・

次回がだいぶまぁ、やばいです多分。だいぶ甘々なので苦手な人は明日の投稿見ない方がいいかも🙈




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