原作なんてクソ喰らえ ２

変わらないで ページ29

今日は五条先生と硝子さんが任務ということで私は傑くんの報告書を書いているのを眺めていた



　字綺麗だなぁ、なんて思いながらぼーっとしていると傑くんから視線を感じる



『？、どうしたの？』



「いやそんなに見られてると書きにくいのだけど、」



『えー』



「見てるだけで楽しいかい？」



　楽しいよ、と笑えば傑くんは不思議な顔をしてAはホントに変だよね、と言った。あれ？バカにされてる？



「異様に私は好かれている気がするのは気のせいじゃないかな？」



『…私ねー、好きなんだぁ、傑くんの声とか、考え方(五条先生覚醒前の)とか、手とか、』



「…」



『あとは…頑張ってるところとか』



「…頑張ってる？」



　糸目を開いて真剣な顔つきで見つめられた。すごくかっこよくて言いたいことが全部抜けていきそうだ。



『傑くんの術式ってさ、凄いけど精神的にきそうなのに一般人のために我慢してさ、ホントにすごいと思うんだ』



「別に私は…」



　Aが思うほど偉くない。と自虐的に笑う傑くん。それに首を横に振って傑くんの頭を撫でてあげた。



　驚いた顔の傑くんは少し可愛かった



『偉いよ。偉い偉い。』



「……」



『…だからね、一人で頑張ろうとしないでね、辛かったら休んで、無理、しちゃダメだよ？』



「……A、？」



　ガラッと教室の扉が開いて、五条先生のうぇ、という不快な声が聞こえた。



「お前ら何してんだよ！まじきめぇ！！」



『なぁに？？五条先生も頭撫でて欲しいんでちゅか〜？』



「はぁ゛ん！？なわけねぇわ！！俺は傑と違ってガキに頭撫でられる趣味はねぇ！」



「別に私もそんな趣味はないんだけど」
　

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