【ダンガンロンパシリーズ】Self satisfaction【短編集】

順応 ページ33

凝視の続きなのです。

◇

アレから3日。
人の順応能力というのは恐ろしいものだ。
彼とのおかしい生活も、もう慣れてしまった。

そんな彼……狛枝くんとの頭がおかしくなりそうな生活の蓋を開けてみようか。

毎食の食事は一人で人形遊びしているかのような感じだし、寝る時は頬や唇にキスをしてから寝る。

……寝ている間に夜逃げすればいいだろうと思っただろう。
寝ている間すら、手錠で彼と私は繋がっていて逃げようにも逃げられない。

下世話な話だが、花摘みの時は流石に足枷を外してもらっている。
ただし、逃げられないように扉の前で仁王立ちされる。
ここまで行くと、憎悪も一周して清々しくすら感じる。

外に出ないせいか、私の肌色は彼と同じ色に近づきつつある。
そういえば、皆には何と言って誤魔化しているのだろうか？

最近の事を振り返っていると、足音が微かに聞こえる。
ここの部屋の主が帰ってきたようだ。

「ただいま、A」と帰ってくると同時に抱きしめられる。
これももはや、日常と化してしまった。
……日常？ 何を言っているのだろうか、私は。

そういえば、さっきも「慣れてしまった」と言ったような……。
私も、時間の問題なのだろうか？

◇

病んだ感じが出せないクソ作者なのでした。

適わない→←凝視

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す