記憶の片隅に ページ31
手術が終わって数日……のはずだ。
はず、というのは詳細なんて聞かされている訳もなく……私はただただ、彼の帰りを待つだけだった。
ぼんやりと、彼の安否を考えながら洗い物をしていると突然インターホンが鳴り響く。
宅配か何かだろうか?と思い、急いで出てみる。
◇
出てみると、そこには長髪の黒髪、そして赤い眼の中性的な人が立っていた。
「貴女が長月Aですか」
いきなり名前を問われて、思わずクエッションマークが頭に浮かぶ。
「えっと、そうですけど……どちら様でしょうか?」と目の前の人に問う。
すると、急に抱き着かれ思わず後ろに倒れ込む。
後頭部の痛みになんとか耐えるが、頭の中は混乱しきっていた。
「会いたかった」と耳元で囁かれたが……私には、分からなかった。
ただ、私は彼に謎の懐かしさと会いたかったという気持ちが湧きあがった。
◇
こういう話を書こうとすると必ず救いの無さげな話になってしまうクソ作者なのですが……
果たして、これは救いはあるのでしょうかね?
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まゆ - 面白かったです^_^奥が深い話が多いですね^_^すごいです!これからも、頑張って下さい^_^ (2017年8月17日 15時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)
鳴神月さんちのトルテさん - ちなみにですが、シュレディンガー〜は狛枝くんです。 (2016年4月14日 12時) (レス) id: 135a05a3e0 (このIDを非表示/違反報告)
鳴神月さんちのトルテさん - 壬埜亜さん» 初めまして、今更になってしまい恐縮です。 他の短編小説にて同じ意見を頂きましたので現在策を講じている最中でございます。 約1年越しの返信なこと、大変申し訳ございません。 (2016年4月12日 5時) (レス) id: a12c22e8d5 (このIDを非表示/違反報告)
壬埜亜(プロフ) - シュレーディンガーの猫、って狛枝ですか?苗木ですか?やっぱり題名の後にちゃんと名前書いたほうがわかりやすいです・・ (2015年2月2日 7時) (レス) id: b49bc34f07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トルテ | 作成日時:2014年5月11日 3時