【ダンガンロンパシリーズ】Self satisfaction【短編集】

追跡　※番外？ ページ23

カツンと、自分の足音がよく聞こえる帰り道。
毎回思うがこの道を一人で通るには勇気がいる。
しかし、ココを通らなくては家に辿り着く事も出来ない。
世の中は良く出来ているな、と思いながら鞄を持った手を振り子のように揺らしながら歩く。

カツン、カツン。

――あれ？ 誰かいるのだろうか？

勢いよく後ろを振り向くが誰もいない。
今確かに、私以外の足音がしたのに……空耳だろうか？
怖くなってきて、私は急ぎ足で歩くが付き纏う足音もまた急ぎ足でついてくる。

「何？ 何なんです？！」と声をあげるが答える声は無い。
それが怖さをさらに加速させ、私は家まで走る。
走る音が二つ、どんどん怖くなって泣きそうになるがグッと堪える。

◇

家の鍵を大急ぎで開け、サッと玄関の方へと入る。
『まさか家まで入ってくるなんて事もないだろう……』
その安心感のおかげか、急に力が抜けていく気がした。

「お帰りA……ってどうしたの？！」

ストーカーに追われた、なんてとてもじゃないが言えない。
顔すら見てないのだ、言ってもなんの解決の糸口にも繋がらない。

「なんでもないよ」
そういって、私は立ち上がって自室へと向かった。

◇

ダンガンロンパ関係なくね？感が否めません。
まぁ、たまには……いや、本当すみませんでした。

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