【ダンガンロンパシリーズ】Self satisfaction【短編集】

不要 ページ3

人は無い物を欲しがる。
何を欲しがるかは十人十色、何がいらないのかも千差万別。
それは別にいい、欲を持つのが人間なのだから。
だが時に、過ぎた力を欲しがりそのために足掻くのもまた人である。

◇

「ね、人って欲張りだよね」
「何故、僕に言うんですか」

銀髪を揺らしてこちらに顔を向ける彼女。
僕の問いは無視されたようで、彼女は続けて言葉を紡ぎ出す。

「人ってね、不老不死の研究してるんだってさ。
持ってても仕方ないのにね可笑しい話だと思わない？」
「なんとも思いませんね」

素っ気ないなぁ、と呟きつつも話を続ける。
僕にソレを伝えて何の意味があるんでしょうか？

「周りが死ぬ中で一人だけ老いず死なずだったら、なんだか寂しくない？
愛してた人もいつも一緒にバカしてた人もいつかは死ぬ。
だってそれが人のシステムだもの。
それなのに一人だけそのシステムに逆らって、死なないなんて辛くない？」

声が少しだけ詰まっている、一体どうしたと言うのだろうか。
僕は彼女のいる方向に顔を向ける。

「ね、欲張ったらダメなんだよ」

そういった彼女の青色の目は潤んでいた。

◇

オチなんてあったものじゃないお話。
くっそ分かりにくいですが、カムクラくんです。
口調が怪しいのはもはや作者のデフォルトですね、申し訳ないです。

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