まじぴえん(白目) 3

第百三十八話 ページ39

side木兎








小見「…え、なんだ、どうした？」









さっきの花上の悲鳴を聞きみんな悲鳴が聞こえた方に集まっていた









俺たちも遅れて行った




そこには、床に座っている花上と俯いてるAがいた









北「なにがあったん？」









花上「…っが








A先輩がわざとぶつかってきてぇ…！！！！」









花上は涙目になりながらそう言った









俺は花上を気にせずAのところに行った









「A、どうし…」









貴「…あ、ごめ…俺…」









Aの顔は青ざめていて、少し震えていた









「…俺Aを救護室に連れて行ってくる。花上を頼んでもいいか？」









牛「俺も行く」









及「俺も、Aが心配だし。北くん、そっちお願いしてもいい？」









北「え、ああ。…Aのこと頼むで」









俺たち3人はAを連れて救護室に行った









ガラッ







救護室に着き、Aをベッドの上に座らせる









「…A、なにがあったんだ？」









及「ゆっくりでいいよ」









及川はそう言いながらAの背中を摩った









貴「…さっ、き…ご飯食べ終わったから片付けに行った…そのとき、花上さんとぶつかって…」









牛「…それだけか？」









ウシワカがそう言うとAはさらに顔を青くして首を横に振った









そして、震えた声で









貴「…耳元で、"言うこと聞かないと、また傷つけますよ？"って言われて…」









…また？









「…A、"また"ってどういうことだ？」









貴「あっ…え、えっと…ま、前顔にボトル投げつけられたことがあって…」









及「…ねえA、怪我させられたのってそれだけじゃ」









「…そうだったのか。怖かったよな」









俺はそう言いAを抱きしめた









及「ちょ、ぼっくん…」









牛「…及川」









及「…」









及川がAに他の怪我のことを聞きたいのはわかる。

…でも今聞くのはよくない。
トラウマになってるかもしれないからな




落ち着かせるのが先だ









及「…Aそろそろ大丈夫なんじゃない？ぼっくんももう離れたら？」









及川がそう言い俺はAから離れようとした









…が、Aに服を掴まれ離れることができなかった

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