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NOside
ー探偵社ー
「一週間前から連日で起こっている通り魔殺、どうやら市民によるものではなく、裏の人間が動いている模様です」
「被害も大きく、様々な影響が出ています。このまま犯人を特定出来なければ被害もますます大きくなるでしょう」
国木田がモニターを通して説明してゆく。この一週間、様々な方法で証拠や情報を探っているが一向に
手がかりとなり得るものは見つかっていない。
「乱歩さんが出張でいない今、僕たちが出来る事は他にないでしょうか?」
敦が不安げな思いで言うが、他の社員も皆同様な気持ち。すでに、被害に遭われた人数は二十を超える。
「もう一度、目撃情報がないか調べてきます!!」
谷崎は居ても立っても居られず探偵社を出て行った。その様子を不安げに見届けるナオミ。
「私も少し、出てくるよ」
太宰も立ち上がり、探偵社を後にする
黒い雲行きがさしかかっていた
______________
ザァ-ザァ-
「ん……あれ、雨?」
机の上でうたた寝していたら急に強い雨音が聞こえて目を覚ます。さっきまでいい天気だったのに
「洗濯物!!」
急いでベランダに行き 洗濯物を取り込む。よし、まだ全部は濡れてないな。最後の一個を取り込むとコツンと何かを蹴ってしまった。
「ん?」
足元をみると小さなUSBメモリが落ちていて拾う。なんでこんな物がここに?
パッと手すりを見ると 血がべっとりと付いている、まだ乾いていなくて今さっき何かあって感じだ。
ビュウゥ!!
「あッ……!」
強い風が吹き 持っていた洗濯物から一枚タオルが飛ぶ。急いで目で追うと幸いにも家の隣にある公園に落ちた。
「あー よかった……?」
雨が降りしきる中、タオルが落ちたその横に人影が見える。目を凝らしてよく見ると人が倒れていた
「大変!!」
急いで家を出て その人影に近づくと、うつ伏せになって倒れている。黒い服に身を包んだ若い青年、肩から血が出ていて さっきのベランダの血はこの子のものだと分かった
「しっかりして!!」
仰向けにして心音を聞くと、微動ながら動いていた。よかった、生きてる。苦しそうな顔をしているが今は気を失っているだけみたい。
「よいしょっと、」
とりあえず、このまま雨に打たれていては違う病気を併発してしまうかもしれない。肩に腕を回し青年を家にあげた
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柚子の香(プロフ) - キリカさん» いえいえ!頑張ってくださいね! (2018年8月27日 17時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 柚子の香さん» ありがとうございます。ほんとだ"敦"ですね。すみませんありがとうございます! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 唯我独尊丸さん» わぁ ありがとうございます。うれしいです! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香(プロフ) - 凄く面白い!ただ、ひとつだけいいですか?漢字が『淳』では無く『敦』だと思います。なんかすみません。この作品大好きです!更新楽しみにしてますね! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
唯我独尊丸(プロフ) - 凄く面白かったです!イッキ読みしちゃいました笑更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年8月26日 23時) (レス) id: 2689cacca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリカ | 作成日時:2018年8月22日 19時