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先生に並ぶように指示されて、廊下に並んだ後、私達は体育館へと向かった。
入学式中、殆どの人がそわそわとしていた。
普通はそうなのだが、正直言って入学式なんて前世でやり飽きたし、今世での学校生活はヒロインのために過ごさないといけないのだ、うわついている場合ではない。
途中、生徒会の紹介があった。案の定、生徒会メンバーの全員が彼奴等、つまりは攻略対象で、チーノとショッピはまだ一年生だからか生徒会としては紹介されなかった。
久々に見た憎ったらしい顔触れに私が歯軋りしている横で女子達が黄色い悲鳴をあげていた。
可愛い女の子にキャーキャー言われて表情一つ変えない彼奴等、爆散すればいいのにと思った。
ちなみに生徒会の紹介中にオスマンが此方の方向を向いてウィンクしてきやがった。
女子達は、私にウィンクしたのよ！とか言っていたが、彼奴絶対私に向けてやったな(自意識過剰ではないゾ)。
目立つからやめてほしいの意を込めて睨みつけば目を逸らされた。チッ。
そして、新入生退場のとき。ヒロインは一組の一番最初だから、先生の後を先頭についていく形となる。
そこで、指示を出す生徒会の横で、一歩踏み出したヒロインが転ぶ、それをグルッペンが助ける。といった流れだ。
「新入生退場」
その言葉と同時に一組が立ち上がる。事前に指導されていた動きだ。
そして、ヒロインが一歩踏み出した、まさにその時、彼女の体が傾き、近くにいたグルッペンが驚いたような顔をしながら手を伸ばした。
gr「っと、大丈夫か？」
静寂に包まれた体育館によく響くバリトンボイス。
その声にヒロインが顔を上げると同時に、魔法をかけた。ほんの僅かだが、魅了の魔法。
相手を好きにさせるとかそういった類のものではない。少しドキッとするというか、吊橋効果を倍増するような、まじない程度のもの。
「大丈夫です、ありがとうございます」
鈴がころころと鳴るような声、顔を上げたときにふわりと揺れる、カールのかかった短い茶髪。
と、同時に発動する魔法。タイミングぴったり、流石私だと自画自賛。
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天天(プロフ) - 好きです… (2022年4月19日 18時) (
レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは - コメント失礼します！え、めっちゃ好きです、、、sypさんのところが、好みです、！ (2022年3月1日 18時) (レス) @page18 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
rrrremi827(プロフ) - うわん！めためたスキです (2021年3月17日 22時) (レス) id: 36b521ff59 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝちゅき...(()ほんま最高ですわ... (2021年3月10日 8時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - こういう系の話ッ！大好物です！！！更新頑張ってください！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むっちゃい | 作成日時：2021年2月21日 10時
