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いつからだっただろう、部活が楽しくないと思ったのは。
いつからだった?部活を辞めたいと思い始めたのは。
いつから私は、吹奏楽に対して、こんなに冷めてしまったんだろう。
順を追って、思い出していこう。
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私が小学生の頃、パパに連れられて吹奏楽部の定期演奏会を聴きに行った。
その時、吹奏楽に惹かれた。
そして、とある吹奏楽漫画の影響で、中学まで待ちきれず、無理を言ってトランペットを始めた。
楽しかった。練習をすればするほど、段々と音域が広くなったり、音色も綺麗になっていった。
講師の先生にも、褒められた。
だから、尚更中学での部活が楽しみだった。
A「ノル!聞いて聞いて!私ね、トランペット習い始めたの!」
ノル「!!!そうか、良がったな」
A「うん!」
ノル「楽器は?借りてんのけ?」
A「そうそう!サンタさんにね、トランペットが欲しい〜ってお願いしたの!だから貰えた!」
ノル「ふっ…サンタさんか…そうだ、楽器持ってんだったら、俺と今度一緒に吹かねぇか?」
A「ノルとデュエット⁈するする!楽しみにしてる!!」
ノル「ん」
5.6年の頃は、ノルと同じクラスだったから、ずっと一緒に居た。
ノルは楽器を習ってる訳じゃないけど、フルートを持ってたから、時々一緒に練習したりしてた。
ノル「吹奏楽部楽しみだべな」
A「うん!!!」
ノル「ま、その前に受験があるべ、2人でぜってぇ受かんぞ。落ちんの許さね」
A「そっちこそ!…そういえば、学園には、ノルの幼馴染が通ってるんだよね」
ノル「…あんこの事け?あいつぁ、馬鹿だべ。馬鹿が受かるんだから俺らも受かる」
A「おお…自身湧いてきた!」
思えば、この頃が一番楽しかったかもしれない。
何も考えずに、ノルと演奏する。過去に戻れるなら、この頃に戻りたいものだ。
A「ノルノル!明後日部活体験があるんだって!行こうよ!」
ノル「んだな」
部活体験には、期待して行った。どんな練習をしてるのか、上下関係は厳しいのか、とかを見るために。
ノルはフルート、私はトランペットの先輩と体験をした。
ダン「あっ!おめぇノルといっつも一緒にいる奴だべ⁈」
A「⁈えっと…ノルを知ってるんですか?」
ダン「ノルは俺の幼馴染で大親友だっぺ!ノルがいつも世話になってんな!あいつずっとおめぇの事話してんべさ!」
A「は、はぁ…」
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作者名:つばさ | 作成日時:2018年8月30日 17時