【リヴァイ兵長】 鳥籠の中の少女 【進撃の巨人】

監禁15日目 ページ15

リヴァイside

なんでこいつは覚えてねぇんだ？
あいつが6、7歳位の頃だ。
なのにあいつは覚えてねぇのかよ……

『覚えてないのか……ならいい。
俺がお前を助けたかったから、助けた。

……ただそれだけだ。』

なんて俺は言ってみる。
だがいつかは思い出さす。

『……』

「……」

沈黙が流れる。
その時間はとてつもなく長いように感じた。

「あ、あの」

『なんだ』

こいつはこの沈黙が痛かったのだろう。

｢ここに長くいたら、刈り上っ……あなたに迷惑がかかるので、私、帰っていいですか？｣

こいつ、刈り上げっていいそうになったな……

『だめだ。……それに俺は刈り上げじゃない。
リヴァイだ。』

第一その体で帰れるか？
痛々しいほどキズがあるのに……

『寝ろ。』

「……え、寝るって？」

『 心配すんな、そんな貧相な女を襲うほど俺は女に飢えてないんでな。』

俺はまた思ってもないことを口に出す。
Aは豆でっぽう喰らったような顔して、すぐ顔を赤らめてそっぽ向いた。

本当は今にでも抱きしめてキスをしてやりたい。
だが今そんな事したら毛嫌われるだけだ。

……いつかAが俺の隣で笑ってくれれば……

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