舎弟 ページ2
っで?
と、ドスのきいた声が異様に薄暗い事務所に響く
それだけでAは身をすくませた
『だってアイツら、アニキのことを大したことねえとかなんとか馬鹿にしやがったから…』
「A、手前は俺様がそこらの蛆どもに負けるような雑魚に見えんのか」
『見えないっす…』
行儀悪くテーブルに足をかけた碧棺左馬刻が盛大にため息をついた
「A」
『は、はい』
「手前が暴れるとメンドクセエ奴らが騒ぐ。俺様は別に喧嘩してぇわけじゃねえ。だから、どうしたらいいのかわかるな?」
ごくりと唾を飲み込み、Aは口を開く
ビシッと敬礼でもしそうな勢いで
『はいアニキ!次は二度と口がきけなくなるくらいぶん殴ります!!』
「よし、わかってンならいい」
「STOP!STOP!STOP!!どうしてそうなるんだ馬鹿!!」
こめかみをひくつかせた銃兎が左馬刻とAを睨む
事務所内がシンと静まった
「あ?ンだよ銃兎」
「二度目だがな、どうしてそうなる!?積極的どころかはなから問題起こす前提で話してんじゃねえ!」
ったくお前はいつもいつもいつもAに甘すぎる、と銃兎が頭を抱える
そんなことはない、と言えるならよかったのだが
「んなこたねぇ」
少なくとも左馬刻はそう思っているのだが
明らかに左馬刻のAに対する態度は特別扱い
それも仕方がないだろう
「舎弟だからって甘やかさないでもっときちんと教育を…」
そう、檜渡Aは左馬刻お気に入りの舎弟なのだ
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ひねんちはね(プロフ) - 好きっす……続きをお恵みください…!!! (2021年10月19日 2時) (レス) @page12 id: 30f9b6695d (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - Seturiさん» ありがとうございます!超のんびり更新で申し訳ございません。とても励みになります! (2021年2月27日 19時) (レス) id: 359977b810 (このIDを非表示/違反報告)
Seturi(プロフ) - 初コメ失礼します!!いや……舎弟くん可愛すぎませんか…左馬刻も自分の溺愛ぶりが無意識なのも堪らなくて……しかも超面白いですこの作品!!!鼻血出しながらニヤケさせてもらいました!()これからもこの作品、応援しています!! (2021年2月24日 17時) (レス) id: ad195d1957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Last | 作成日時:2020年7月4日 12時