【入間銃兎】運命だけど、恋じゃない。【男主】

100下がった！ ページ5

落ち着いて考えてみると、あの『アルファ滅べ』発言聞かれてたんだよな。

…マズいな！？
結婚早々生活が険悪になるな！？



『あの……入間さん？先程の滅べ的な発言に悪気は一切ないですから、ね？』



嘘です。一言一句にしっかりと悪意を込めました。
でもそこに入間さんを含めたわけではないんです……よ？



「そうですか。」



はい出たー、入間さんの会話ぶった切り。
いいんですよ別に今回に関してはあんまり掘り下げてほしくないしむしろ記憶に残さないでほしい。

この唐揚げ顎が鍛えられる。美味しくなくはないけど。
でも自分が作ったものを特別美味しく感じられるのって2日目までだから。
ここまで来るともう仕事と自炊の板挟みだから。

つうか入間さん俺の食事なんて見て楽しいですか？



『あの、入間さん？お風呂、掃除はしてありますけど、お湯は張ってないんです。』

「シャワーだけで大丈夫です。」

『あっ、ソウデスカ…。』



やっぱこの人、ダメだ。

やっとスーツを脱いで、部屋に向かおうとする入間さん。
部屋は別々。俺にだってね、プライバシーがあるんですよ。




「やめてもいいですよ。」




焦げた鳥皮を噛みしめた時、きっぱりとした口調がまたぶった切った。



『え。』

「仕事。嫌ならやめてもいいです。」



縋って生きるのは、俺にとって屈辱でしかない。
オメガだから仕方ない。
そう言われるのはムカつく。


俺をオメガにしないでくれ。


可哀想な奴にしないでくれ。それなら嘲弄された方がマシだ。



『やめません。』



唐揚げより固くて苦い声を発した頃には、入間さんは既に自室に入っていた。


だぁあぁぁムカつくぁあぁぁ！！！


確かに家賃も光熱費も入間さんが持ってるけどぉ…！というか俺の給料で家賃の半分とか無理だけど。
まぁそうだよな。
企業にとっちゃオメガなんて身中の虫。雇ってもらえるだけマシ。

しかもお相手は国家公務員。俺の薄給なんてアテにしなくても養えちゃうんだろうな。




まあ俺は負けず嫌いだから絶対やめないけどな！！




(入間銃兎への好感度が100下がった！)

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