‡ボーカロイドとワタシ‡

ボーカロイドとワタシ　10　・・・初音ミク・・・ ページ12

私が拾い上げたのは、雑誌だった。

「ぁ、出ちゃった？」

と、津夢も振り返った。

私が手にしたのは、”初音ミク”と大きな文字で書かれた雑誌だった。

・・・このキャラクター・・・。

「これ、昨日見た！ 雑誌に載ってた！
　雑誌っていうか、なんか・・・。 うん、まぁ、載ってた！」

大きな瞳に、二つの長結びの女の子。

「へぇ、Aも知ってるのね。
　この前、クラスの女の子がその雑誌持ってて・・・。
　可愛いねって言ったら、貸して貰ったの。
　可愛いだけで、中身はよく分からないの。 だから、返そうと思って・・。」

と、津夢は言った。

「ふ〜ん・・・。」

と言いながら、私はページを捲る。

捲りながら、私たちは学校へと歩いていった。

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