虹色98 ページ5
はるな「っえ・・・」
はるなの瞳が揺れる
ナツ「またそうやって!辛い時に1人で泣くのかよっ」
ナツは下を向きながら怒鳴る。
けれどもはるなの腕を握る力は強く、優しいものだった
はるな「それは・・・」
ナツ「はるなの中で俺たちは仲間じゃねぇのかよ、家族じゃねぇのかよ!」
はるな「みんな大事な仲間、家族だよ?」
ナツ「じゃあなんで本気で辛いとき、皆と共有しようとしねぇんだよっ」
はるな「だってこんな弱いとこなんか見せたくない…」
ナツ「弱くなんかねぇよ。」
はるな「っ」
ナツ「泣きてぇときは泣いていいんだ。大事なのはそれを乗り越える力だろ?1人じゃ乗り越えていける壁じゃねぇんだ。
仲間がいねぇと乗り越えて行けねぇ壁なんだよっ」
はるな「でも「このままじゃ、はるなが壊れちまいそうで、オレは、怖い…」」
はるなに言い訳させまいとでも言うようにナツは言葉を被せる
はるな「私は壊れないよ。」
ソルネがいるもん。
ナツ「はるなが強いことなんてみんな知ってんだ。だけど!はるなが1人で泣いてることも皆知ってんだ。」
はるな「っ」
ナツ「どんなに泣いたって強くて優しいはるなは変わんねぇだろ?」
はるな「ナツ…」
ソルネ「はるな、私も今回ばかりはナツの意見がごもっともだと思うわよ。家族の前で泣くの我慢する意味がわからないわ。」
「それに、家族だからこそ、弱い部分って見せていいものなんじゃないの?」
はるな「ソルネ・・・」
ナツ「はるなの笑顔は好きだけど、無理して笑ってるはるなの笑顔は嫌いだ。」
はるな(なんでナツはこんなにも真っ直ぐに人に気持ちを伝えることができるんだろう…
なんでこんなにも、心に響くんだろう…
なんでこんなにも、暖かいんだろう…)
はるな「ナツっ、」
はるなはナツに抱きつく
ナツは動揺することなく、はるなの頭に片手を置き、腰にもう片手を添え、受け止めた
はるな(なんで今までこんなに大事な存在に気が付かなかったのかな
どこかでソルネだけだって思ってた自分が恥ずかしい
手を伸ばせばこんなにも近くにいたのに
私だって、みんなに頼っていいんだよ。仲間なんだから。)
ナツ「辛い時は俺たちを頼れ。仲間だろ?」
はるな「うんっ」
私はその日、ナツの胸で沢山泣いたんだ
〜〜
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toramaru08(プロフ) - 霊奈さん» 今見ましたごめんなさい!ありがとうごさいます!ちょいちょい考えてメモに残してあるのでもう少しお待ちを……!! (2020年8月1日 14時) (レス) id: cb0e109063 (このIDを非表示/違反報告)
霊奈(プロフ) - とっても面白いです!!更新待ってます!!無理せず頑張ってください!!応援してます(,,・ω・,,)!! (2020年7月27日 20時) (レス) id: b73b509cf4 (このIDを非表示/違反報告)
toramaru08(プロフ) - アイさん» コメントありがとうございます!そのお言葉が本当に私の力になります!ココ最近テスト続きで勉強に追われてまして……やっと一段落着いたところなので更新頑張ります! (2020年6月26日 16時) (レス) id: cb0e109063 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - すごく面白いです!これからも更新頑張ってください!!!応援してます(o^^o) (2020年6月25日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:toramaru08 | 作成日時:2020年6月10日 14時