虹色の紋章をもつ少女 3

虹色96 ページ3

No side




ナツ「いつまでそうやってるつもりだ？はるながギルドにいねぇと皆悲しむぞ」






はるな「…」






ナツ「はるな」






ナツははるなの体を自分の方へ向ける







ナツ「はるな、俺を見ろ」









はるなは大人しく、ナツをみる







ナツ「今目の前にいるのは誰だ？」







はるな「ナツ」







ナツ「今はるなの近くにいる仲間は誰だ？」






はるな「ナツ」






ナツ「辛ぇ時は誰に頼るんだ？」







はるな「・・・なか、ま」






はるなの瞳から大粒の涙がこぼれる






ナツ「そうだ。俺を頼れ。」





頬を伝う涙を親指で拭いながらナツは言った





はるな「ナツ…」






はるなの目に光が宿った







ナツ「俺はいつだって、はるなのそばにいる。嬉しい時も、悲しい時も、辛い時も、俺は必ず、そばにいる」






はるな「ナツ…」





ナツはそのままはるなを抱きしめる






ナツ「だから、俺を頼れ。」






はるな「っうんっ…」







はるなはナツの胸の中で泣いた









.









.









ナツ「落ち着いたか？」





はるな「うん、ありがとう」






目が赤く腫れているはるなは隣に座るナツに微笑む






はるな「私、ソルネに酷いこと沢山しちゃった。謝らなくちゃ」






ナツ「あぁ。ソルネはギルドにいる。」








はるな「あ、あの・・・・




一緒に、きてくれる？」





ナツ「当たり前だ」ニカッ









ナツの笑顔は窓から差し込む太陽の光に反射してとても輝いて見えた

虹色97→←虹色95

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す