虹色62 ページ17
エルザ「はるな！！！馬鹿者！辞めるんだ！！」
エルザは私を助けようとしてくれてるけど体が上手く動かないみたい…
ジェラール「や、やめろ…はるな、お前はずっと俺と一緒に…」
はるな「私が誰と一緒にいるかは自分で決めたい…ごめんね、ジェラール…」
はるな「うっ…ったぁ…」
尋常じゃない痛みが襲ってくる
痛いよ…でも、エルザの心の痛みに比べたらこんなの全然…！
エルザ「はるな！頼む！やめてくれ…！！」
体が完全に動かないのか、その場で崩れ落ちて、私に泣きながらそう言う
はるな「…エルザはもうこれ以上、苦しまなくていいんだよ」にこ
エルザ「はるなぁぁあ！」
エルザが泣き崩れる
私の体があと少しで完全にエーテリオンに入る
もう痛みもわかんないや…
ぐいっ
でも。彼は来てくれた。
「っぶねぇ」
…え？
ナツ「なーにやってんだよ、はるな」
そう言って暖かい笑顔でニカッとわらう
はるな「ナツ…！」
ナツ「な〜にしてんだよ。早く帰って仕事行かねーと、今月の家賃払えねーぞ？
ルーシィが」
はるな「ナツ！助けてくれたのは嬉しいけど、今すぐ逃げて！エルザを連れて！エルザは今はもう戦えないの！」
ナツ「馬鹿言え…俺がはるな置いて逃げるわけけぇだろ？」
っ…
胸がきゅうっと締め付けられるように苦しかった
はるな「ナツ…でも…！」
ナツ「俺がこいつを倒す！」
はるな「っ、無理！絶対絶対、ぜーーーーったい！無理！」
ナツ「なっ、なんでだよ！ぜってえ倒すんだ」
はるな「ナツ！！ダメだってば！」
だって…もしかしたらナツ、死んじゃうかもしれないんだよ？
そんなの、キツい…
ナツ「っち、はるな、こっち向け」
大人しくナツの方をむくと
はるな「む、…んん？！」
ナツは吸い付くように唇を重ねてきた
ジェラール「なっ、何をしている！！」
はぁ？キレたいのはこっちなんですけど？！
ってか、息が…
はるな「んん！(ナツ！)、んーん！(ナーツ！)」
バンバン胸板を叩いて息が限界だということを伝えようとするが全くひるまずに続けてくる
あ。もうダメ…意識が…
薄れゆく景色の中、ナツの口角が上がっていくのが見えた
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作者名：toramaru08 | 作成日時：2020年5月22日 23時
