ただ、あまい 【 るぅと 】

＃３２ ページ33

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2人で黙々と作業を進める


が、さっきの彼の顔が頭を離れない。

普段ヘラヘラしてておちょくってくるコイツの
あんな顔初めて見たんだもん、キュンとしたってより、怖い



「 先輩いますかぁ、…あっ！ 」

『 るぅとくん！！どうしたの〜？ 』


ガラガラと教室の扉を開けたのは ジャージ姿のるぅとくん

萌え袖なのお姉さんキュンってしちゃうからやめよーね


「 僕もう仕事終わっちゃって、暇だったんで先輩に構ってもらいに来ました。でも、1匹邪魔なのいる 」


むすぅっと顔で もう1匹とやらを指さす。

もう1匹もむすぅっと頬を膨らませていた。


「 あぁ！ころちゃんですかぁ？ほっぺに絵の具つけたの。ちゃんと落とさないと肌荒れちゃう、」


「 僕もそこの女につけられたんですけど 」


彼は鼻で笑って 髪の色と合って似合ってますよ なんて煽りプレイを繰り広げる。

私の頬を指の腹で擦ると摩擦で頬が赤くなる。

なんか照れてるみたい…。


「 んんぅ、先輩不足なんで抱きしめてくださーい 」


『 うぇえ、部屋にこいついるんだけど？』


友達に彼氏とイチャついてる場面を見られるのは
ちょっとばかし恥ずかしい。

俯き気味に彼を抱きしめると嬉しそうにはにかんだ。


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